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491日目 鹿児島~姶良

20080809235827
8月8日。10時20分起床。
サウナで起。
このサウナ、めっちゃ混んでいる。休憩室のリクライニングチェアーが全く空いていないので、通路の床に、壁にくっつくようにして転がって寝たが、自分の頭の上にはやはりオッサンがこちらに足を向けて寝転がっていて、自分の足下にもオッサンが頭を向けて寝ていて、なんか、まるでオッサンの縦列駐車である。駐車場が一杯だったので、仕方なく路肩に停めました、みたいな。
そういえば、上のオッサンなどはさっきから、エンジン音みたいなイビキをかいているし。
エコやね、エコ。アイドリングストップは、うん、まあまあ、とかふざけているうちに、まあ、自分も熟睡したのだけれども・・。
朝起きてみると、喉が痛い。どうやら風邪をひいたようである。久々の歩き始めであるが、バファリンを飲んで歩き出した。

まず向かったのは、鹿児島天文館『むじゃき』である。ここは、鹿児島名物『白熊』というカキ氷の元祖店で、鹿児島市街を出る前に食べにゃあならんと思っていたのである。
出てきたのは、フルーツを盛った巨大なカキ氷。食べ切れるのか?と思いながら一口食べると、おお!「あすこは氷が違うよ」とは聞いていたけれど、なんとも口溶けのいいカキ氷である。例えるなら、パウダースノーだ。
ガツガツ食べていたら、寒くなってきたので、すぐに店を出たが、自分の周りの席にいた人は皆、白熊を食べていた。白熊、大人気である。

店を出た自分は、今度は城山へ。
実はまだ自分はそんなに鹿児島観光をしていなくて、城山にも行っていなかったのである。
ここは先日ブログにも書いた西郷隆盛終焉の地と言われている場所であり、自分は例の洞窟を見学してきた。
「ここで西郷隆盛は・・」
なんてことも考えたが、実は自分はもっと違うことを考えていた。
というのは、ここ鹿児島は自分の親の新婚旅行の場所なのである。
それで、親父も昔、この洞窟を見たそうである。おかんは忘れたらしいが、親父は事細かに覚えていて、その話を聞いていたので、自分はこの洞窟を見ていた、というより、この洞窟を眺めていた昭和49年位の親父を思い浮かべていた。
自分にはどうも、そういう癖があるのだ。観光地などに行くと、その名所を見る、というよりは、そこを訪れたという人の話を思い出して、その時その人はどういう景色を見ていたんだろうなあ、この土産屋はすでにあったんだろうか、などと考えてしまうのである。
で、洞窟自体は、思っていたよりも浅く、小さなものだった。本当の歴史なんて当事者しか知らないのだ、とつくづく思った。

いくらか晴れあがった空に虹がかかっているのが見える。
桜島はいつ見ても雄大だ。
海辺の国道10号を自分はひた歩いていた。感覚を取り戻すように、頼りない足取りで。
すると、ふと自分の耳に聞き慣れぬ音が聞こえてきた。
プシュッ、ブシュー、プブブ、ブシュー。

はて?何の音であろうか。
まあ、いいや。ほっとこう、と歩きながら、何気なくすぐ横の海を見やった時である。
海の上にヒラヒラと揺れる黒いものを見た。

え?
ええ?!
ま、まさかっ!!
ジョーズ!!?

イルカであった。
焦って損をした。プシュッ、ブシュー、と背中から水を吐きながら、すぐ横の海を自分が歩くような速度で平行して泳いでいたのである。
しかし、イルカだってびびる。野生のイルカなんて滅多に見れるもんじゃない。
イルカって、こんな岸辺まで寄ってくんのんじゃあ!と呟いた。呟いて、いいな広島弁、と思った。
誰かにこの感動を伝えたかったが、周りには誰もいない。
それでも自分は独り言で
「イ、イルカ!イルカ!」
と叫んだ。反対側の国道をブブゥと車が走り抜けていったのが虚しかった。

イルカは何頭か群れになって悠然と海を泳いでいたが、そうして、あるところまで行くとUターンして、虹のかかる海へと消えていった。
自分は、今、目の前で起こっている事が、まるで何かの映画でも観ているようで、しばらく興奮しながら様子を見守っていた。

夜、姶良という町に辿り着いた自分は、偶然ジョイフルを発見したので、そこでジョイることに。
いつの間にか、生ビールがキリン一番搾りからプレミアムモルツに変更になって、50円値上がりしていた。
ジョイフルもこの物価高で大変なのだろう。自分は生ビールと枝豆のセットを注文した。それでも、500円である。ありがとう、ジョイフル。
で、しばし読書。

天候
曇り時々雨
気温
昼32℃ 夜27℃
歩数
32484歩
累計7171747歩
出費
飲料×4・・440円
白熊・・683円
パン・・80円
カップラーメン・・198円
生ビール、枝豆セット・・500円
ドリンクバー・・130円
計2031円
累計958613円
食事
昼・・カップラーメン、パン、野菜ジュース
夜・・生ビール、枝豆、ドリンクバー
道中・・白熊、カルピスソーダ、アクエリアス、オレンジジュース
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492日目 姶良~垂水

20080810234158
8月9日。10時10分起床。
ジョイフルにて引きこもり。
自宅がある場合、一人でファミレスに籠って、読書しながら徹夜などということは、まずしない。
しかし、今、それをするというのは、ひとえに自宅が近くにないからである。
だから、どこかで夜を越す。バス停だったり、駅舎であったり、道の駅であったり、何もない時は歩道でも寝る。
テーブルがあるというのは有難いもので、歩き旅において手頃な休憩スペースは、なかなかないもんである。コンビニにベンチがあればいいのにな、とよく思う。
ジョイフルを見つけると嬉しくなるのは、そうして、安価な食事をとりながら、24時間営業の店舗が多く、ゆっくりと腰を下ろして休憩が出来るからである。空調もある。

何が言いたいかというと、自分がジョイフルに長居する言い訳を言いたい。

そりゃあ、まあ、自分も長居して悪いなあ、申し訳ないなあ、歩かんとなあ、という気持ちは心の片隅にある。
しかし、外は雨だし、今出ても簡単には寝床が見つからんだろうしなあ、という憂鬱が、自分を長くジョイフルに引き留め続けるのだ。
で、問題なのは、時々、その長居によって店員さんとの折り合いが悪くなってくることである。
折り合い、と言っても、別に自分の方は何も変わらない。ただ、店員さんの方に
「ええ加減にせえよ、コラ」
という雰囲気が流れてくることがあるのだ。
気がつくと、店員同士がこちらを見て眉をひそめてヒソヒソ話をしていたり、猿でも見るようにニヤニヤとこちらを見て笑っていることがある。
しかし、これはあれだ。もしかすると、自分の中にある、悪いなあ、という気持ちが目に映るものを卑屈に見せているだけで、実際はあの眉をひそめてヒソヒソ話をしているおばちゃんは、今日日の税率の高さを憂いているだけかも知れないし、猿を見るような目でこちらを見てニヤニヤしている若い男性は、ただ昨日の助平な出来事を思い出してニヤニヤしているだけかも知れぬ。
そう思うのだけど、今日、朝方店内でウトウトしていたら、店員のおばちゃんに肩を叩かれ
「たいがいにして下さいね」
と怒られた。

結構ショックである。

「すいません」
と謝って起き、モーニングセットを注文し、たいらげてから店を出た。

ジョイフルを出て、2時間後。
またジョイフルを発見したので、そこで日替わりランチを食べた。今度は、あまり長居せずに立ち去った。

自分の方を見て、クロマニヨンズというバンドの話を仲間と始めた人があったので、はて、何でだろう?と自分自身を見てみたら、自分がクロマニヨンズのTシャツを着ていたからであった。
忘れていたが、最近、自分はバンドTを着て歩いているのである。
特にこのクロマニヨンズTは、今年6月に見に行ったピッチピッチチャプチャプランランランツアーのもので、イカしている。
この前など、宿で一緒になったおじさんに
「俺のTシャツと交換してくれ」
と言われたほどで、なんやらインパクトがあって面白いらしい。無論、交換は断ったが。

今日は目的地であった道の駅「たるみず」まで夜を中心に歩いた。道中、雨が降ったりして雨宿りしつつ、23時きっかりに到着。
駅内でテントを張っていたおっちゃん達と話しつつ、ここは全長60mの日本一長い無料の足湯があると聞いていたので、入ろうとしたら、栓が抜けていた。
どうやら、タイムアウトだったらしい。
消沈して、トイレのベンチで眠。

天候
曇り時々雨
気温
昼29℃ 夜26℃
歩数
48679歩
累計7220426歩
出費
飲料×3・・340円
モーニングセット・・399円
日替わりランチ・・399円
ドリンクバー・・130円
計1268円
累計959881円
食事
朝・・モーニングセット(目玉焼き、ベーコン、サラダ、ライス)、ドリンクバー
昼・・日替わりランチ(ハンバーグ、白身魚のフライ、サラダ、ライス)、ドリンクバー
道中・・コーラ、アクエリアス、カルピスソーダ

493日目 垂水~鹿児島

20080814014624
8月10日。7時20分起床。
道の駅トイレ、鏡正面ベンチにて起。
昨夜は、このトイレの前でずっと屯している若者のグループがあり、一向に帰る気配がない。
彼らは時折トイレに入ってきては、鏡に向かって自分の顔を眺めるなどし、その度にトイレ内の照明がセンサーにてブアッと点くものだから、自分は目が覚める。外では始終ゲラゲラという笑い声。
何故、彼らはトイレの前に屯して駄弁っているのか、夜更けに自分は腹がたってきた。
このような何も無いところに集まって、一体全体、何の目的があるというのだ。駄弁るんだったら、駄弁るべき場所で駄弁らんかい。北京ベルリンダブリンリベリア。
とは言っても、そんなことを言えば自分はトイレなんかで寝ているのであって、なんて言うんだろうか、駅で寝ているホームレスが公園で寝ているホームレスを叱る、みたいなものであり、笑止千万である。
黙って寝ていたのだが、どうして自分はそんなに腹がたつかというと、これ、一昨日からの風邪が悪化して、気分が悪かったからである。

喉からきた風邪は鼻に移り、今朝は朝から鼻づまり、頭がポヤンとしている。
午前中は道の駅で休憩。昨日のテントのおじちゃんグループから野菜や果物を頂いて別れたが、しばらく自分はベンチに腰かけていた。
今日の目標地点は垂水市街。桜島を一周して向かう予定だったが、これじゃダメだと目標切り替え、半分の20km地点にある道の駅「桜島」として、歩き始めたのは午後1時。
鼻水がポタポタと垂れる。完全な水っ洟である。
ティッシュなど洒落たものは使っておれぬから、汗のしたたる手で鼻を摘んで、歩きながら絞り出した鼻水をそのまま歩道に投げる。痰を吐く。
「汚えなあ、俺は」
と思うのだけど、不思議だ。汚らしい方が自分っぽい。汚らしい方が頑張っている気がする。汚らしい方が力強い。
クアーとか、クエーとか、クキョーとか叫びながら、坂道を上ってゆく。木陰に立ち止まりながら、途中、桜島の噴石避難壕にしゃがんで、梨を2つと甘夏みたいな柑橘系果物を食べた。

桜島は、溶岩が辺り一面を覆っている。無数ある、その溶岩石の中に文字が書いてある岩を見つけた。歩きの自分が道端の奥の方にチラと見えた程度だから、滅多に人の目に触れない岩であろう。書かれていたのは、こんなことであった。

青春に限界はない
旅の終わり
鹿児島県桜島
S47・7・20
福岡県八女郡○○○21才

○○○は、字がかすれて見えなかった。縦横1mほどの岩肌に白ペンキのような物で書かれていて、自分は思いに耽った。

昭和47年か・・。21才ってことは、今・・何歳だ?歩きだろうか?青春に限界なし、か。いい言葉だ。この人、というか、このおっちゃんは、今でも青春を送っているだろうか?会ってみたいな。

自分はリュックから赤ペンを取り出して、その岩の端に、
埼玉県行田市も〓
と書いて、また歩き出した。

白浜の温泉センターまで歩いた自分は入浴、休憩室で仮眠した後、残り、道の駅までの8kmほどの道のりを出発。
ここらのバス停にはナイスベンチがある。いいバス停だ。ここで寝てしまおうかと思ったが、なんの、道の駅までは歩く。一歩一歩あるく。頭と首筋が熱い、熱いぞ桜島。ついでに汗でかぶれた会陰が痛いわ。蟻の門渡りってやっちゃね。なんて歩く。

道の駅に到着したが、ここはレベルの低い道の駅だった。ベンチが一つもない。軒下にシートを敷いて眠。雨。

天候
曇り時々雨
気温
朝27℃ 昼32℃
歩数
36369歩
累計7256795歩
出費
飲料×5・・580円
風呂代・・300円
シャンプー・・100円
缶ビール・・200円
のり弁当・・280円
おにぎり・・120円
計1580円
累計961461円
食事
朝・・のり弁当、おにぎり、コーラ
道中・・梨×2、甘夏?×2、緑茶、アクエリアス×2、コーラ、缶ビール

494日目 鹿児島~垂水市街

20080814160457
8月11日。7時50分起床。
道の駅前の吹き溜りみたいなところで起。シートと寝袋を畳んだあと、道の駅でアイスを買ってコンビニへ。
茶色いローソンである。少し手前に茶色いファミリーマートもあった。旅を始めて色々なコンビニを見てきたが、コンビニには様々なバリエーションがあって面白い。

体調は引き続き良くない。節々が痛くなってきた。歩きづらい。
日差し、ぐぅ、日差しめ。ふふ、あはははは、へーへっ、ひー、はっひふっへほー、なんちゅって、自分はもう気違いのようである。鼻水が出すぎて、唇が乾く。しかし、負けない俺。俺負けない。
「逆境にこそ、俺は強く生きられる。這いつくばるからこそ見上げられる。上へ行ける。Go!パンクロックGo!!」
独り言を呟き歩いた。

で、全く話が変わるんだけど、皆さん、ご存知でした?コーラとアクエリアス。コーラは内容量がml表示なのに、アクエリアスはg表示なんだよね。最近、気づいたんだけど、何ででしょうか。あと、ポカリスエットは無果汁と書いてあるのに、原材料に果汁って書いてあるんだけど、何ででしょうか?答えは風の中、風の中。

お金を拾った。鹿児島を出てから4度目くらい。毎日、拾っている気がする。
「まちの駅」なる休憩所にて、ケーキとコーヒーを頂く。海を見やれば、海の中をマンタだかエイだかが泳いでいるのが見えた。なんだか現代の生き物じゃないみたい。

コインランドリーにて洗濯。まわる~まわる~よ、時代はまわる~、洗濯機がまわる~、乾燥機がまわる~、頭もまわる~。
宿を探して、今日は民宿泊まり。しかし、手持ちのお金がなくて、ATMもなくて、どうしようか困っていたところ、財布の中にお守りにしていた千円札が2枚入っていたので、これを使った。
この千円札、以前、この旅の中で歯医者の前につぐんでいたら、知らぬおじちゃんがくれた千円である。
ありがとう、おじちゃん。おじちゃんのおかげで助かりました。こうやって、世の中回っていくんだなあ、と思った夜。宿にて快眠。

天候
曇り時々雨
気温
朝29℃ 昼32℃
歩数
28594歩
累計7285389歩
出費
飲料×5・・550円
アイス・・120円
コインランドリー代・・500円
宿代・・3500円
おにぎり×2・・210円
ポテトチップス・・110円
カップラーメン・・168円
缶ビール×2・・394円
計5552円
累計967013円
食事
朝・・おにぎり×2、オレンジジュース
夜・・きゅうり×2、ポテトチップス、カップラーメン、缶ビール×2
道中・・ケーキ、コーヒー、アイス×2、オレンジジュース、アクエリアス、コーラ、レモンティー

495日目 垂水市街滞在

20080815123351
8月12日。7時半起床。
朝、民宿にてモーニングをとっていたら、同じテーブルに座ったおっちゃんに話しかけられた。
おっちゃんは愛知で味噌煮込みうどんの店を経営しているらしい。垂水は自分の生まれた所だそうで、親の墓参りにこちらへ来られたそうだ。
そうか、もうお盆かあ、と自分は思った。

お盆。

好きである、この時期が。夏至を過ぎて、日本列島が猛暑猛暑と騒ぎ立てる頃、一瞬、セミの声も風鈴も、松の葉が揺れる音も白く煌めく太陽の光となって、無音になる昼がある。
凪。
まるで凪のようだから、自分はそれを夏の凪だと一人で思っているのだけど、それがお盆の時期である。

おっちゃんは、勤めていた銀行を早期退職して、うどん屋を始めたらしい。わざわざ自分に住所を教えてくれて、愛知に寄った時は是非寄りなさい、うどんをご馳走してあげるから、と言ってくれた。

そんなことがあり、自分は朝から目標が出来たのだけど、その目標は何かというと、
「愛知へ行ってうどんを食べよう」
てなことじゃない。
名刺を作ろう、ということである。
何故、今まで思いつかなかったのだろう。自分はこれまで出会ってきた人達に、自分のことをほとんど伝えずに来た。ただ、歩きで日本一周をしています、としか話してこなかった。せっかく、こうやってブログも書いているのである。もっと自分をアピール、ってんじゃないが、紹介する気持ちがあってもいいんじゃなかろうか。今朝のおっちゃんとのやり取りでそう思ったのである。
名刺を作ろう。
このブログのアドレスを載せて
「こんなもの書いてます」
くらいの挨拶はしよう、と思った。

しかし、アレである。名刺ってドコで作るんだろうか。

・・その前に肩書き、どうしようか?

考えることが多かった。
肩書き無しでもいいけれど、名前だけって何だか怪しいし寂しい。
うーん。
「フリーター?」
肩書き、フリーター。
なんか、間抜けである。プッて笑われそうだ。実際にフリーターではあるが、フリーターを名刺の肩書きにはしたくない。
「埼玉県民」てのはどうだろうか。でも埼玉県民て仕事じゃないしな。
ここはやはり
「旅人」か。
いやぁ、これはなんか気取ってるな。
あっ、徒歩ダーちゅうのはどうだろうか。徒歩で旅をする人のことを旅人用語で徒歩ダーと言う。
しかしなあ、一般向けじゃあない。
・・自由業にしとこうかな。間違ってないしな。
ギャンブラー。負けっぱなしなのに?
うーん。

肩書きって、ムズイ。

ところで、名刺ってどこで作るんだろう?

そんな訳で街中を歩いてみたのだけど、名刺屋みたいなものは見当たらない。皆、一体どこで名刺を作ってるんだろうか。不思議である。

今日はそんなこんなで結局、垂水市街から出なかった。図書館に入り浸っていた。本来であれば、これより佐多岬方面に向かって歩いていくところなのだけど、体調が思わしくないのと、この垂水市街にライダーハウスといって、激安の宿があることが分かったから、そこへ泊まることにしたのだった。

夜、ライダーハウスにin。ここにはお風呂がついてないらしく、着いて早々、他の宿泊客とともに近くの温泉へ向かった。
TM技研という温泉で、はて、TM技研ってどこかで聞いたことがあるなと思ったら、なんと、あのテイエムオペラオーの馬主のTM技研であった。
うっそー、こんなところにある会社だったんだ!ってか温泉?!と思った。
テイエムオペラオー。日本競馬界に燦然と輝く名馬中の名馬である。
彼は強かった。高校の頃、テイエムオペラオーが出走する鉄板レースで、有り金の8万円を全て叩いて、テイエムオペラオーから馬単の一点買いをした友人がいる。
まるでバカであった。
だが、しかし、そいつはそれを当てた。配当金は約50万。彼はそれで大学の入学式に着るスーツを買っていた。偉いヤツだと思う。今は、どこぞの牧場で働いていると風の噂に聞いた。

温泉から上がり、ライダーハウスに戻った自分は宿泊客の皆と夕食。その後、畳にごろ寝して眠りについたのだった。

天候
曇り時々雨
気温
計測なし
歩数
4241歩
累計7289630歩
出費
宿代(夕食代込み)・・1320円
アイス・・62円
缶ビール・・197円
カフェオレ・・100円
風呂代・・330円
計2009円
累計969022円
食事
朝・・宿モーニングセット(メロンパン、ゆで卵、バナナ、コーヒー)
夜・・うどん、アサリの酒蒸し、焼酎、缶ビール
道中・・アイス

496日目 垂水市街滞在

20080815123426
8月13日。16時10分起床。
一日中寝ていた。
一日中寝ていたのだから、治っているだろうと思ったら、風邪はまたぶり返している。
ムカつく。
腹が立つ。
自分の腑甲斐無さに。

白血球だか赤血球、しっかり働かんかい!と思う。
何を食べても味がしない。くっそ、鼻づまりめ、と思う。
あきゃん、あっかんわー。シンジョウさんに教わった言葉を思い出した。
「良いことがあって、ありがとうゆうのは簡単なことや。これは出来て当然やな。感謝ゆうんは、自分に起こった悪いことに対してもありがとう思う気持ちを、感謝ゆうんよ」
そうだった。
今、自分は風邪に苦しめられている。でも、だからこそ、この風邪に対して感謝せなあかんなー、と自分は思ったのである。
そこで自分は部屋で横になりながら、こう言ってみた。
「ありがとう、風邪さん。いつもお世話になります」
なんか違うな、と思ったが、何が違うのか、よく分からない。まあ、いいや、とその後も寝続けた。

夕食が出来たよ、食べられるかい、と宿のオーナーが2階の部屋まで自分を呼びに来てくれたのが、20時。

健康とは宝である。体が健康であればこそ、仕事が出来、遊びが出来、美味しいものが食べられ、感動し、泣き、笑い、怒り、悲しみ、そうゆう一切合切を人生という名の下に楽しめるのである。ね、健という字は、人を建てる、と書くのだ。
健やかなる家を建てよう。なんでダイワなんだ?

思い返せば、自分の今までは健康な人生であった。
入院したのは今まで2回しかない。
一度目は小学校4年生の時。
夜中に急に腹が痛くなって、病院に担ぎ込まれ、急性盲腸炎の疑いで4日間入院した。
しかし、あれは結局、ただの糞詰まりであった。思い出すと、恥ずかしい一件である。
2度目は、この旅に出る1年前。
ショベルカーと喧嘩してボッコボコにやられた。あべしっ、て吹っ飛ばされて、肋骨と膝をやった。

健康が一番である。つくづく、そう思う。

宿に連泊を決め、夜、屋上にて皆で夕食。他の宿泊客の方が佐多岬で捕ってきてくれたタコ(!)を食べながら、これまた貰い物のビールで乾杯。
うまいなあ。
おっ!飯がうまく感じるから、もう大丈夫だろうか。
なんつって、今日も一日が終わっていく。

天候
晴れ
気温
計測なし
歩数
計測なし
累計7289630歩
出費
宿代(夕食代込み)・・1300円
サイダー・・100円
計1400円
累計970422円
食事
夕・・カステラ、カフェオレ
夜・・バーベキュー、タコ刺し、唐揚げ、焼酎、缶ビール、アイス、サイダー

497日目 垂水市街滞在

20080815124902
8月14日。正午起床。
前夜、だいぶ調子が良くなってきたなー、と思って眠りにつき、起きてみると風邪がぶり返している。ここ3日間くらい、そんな調子である。夏風邪は厄介だ。
とりあえず、栄養をつけなきゃなと思って、起き上がり、プラプラと近所の薬局へ栄養ドリンクを買いに行った。
栄養ドリンク、って初歩的な手だが、初歩的だけあって結構効く。リポビタンとかじゃダメだけど、ある程度値の張るものは、それだけ効果がある。
自分が買ったのは1本900円のものだが、中には1本ウン千円のものがあるのだから、なかなか奥が深い。パッケージがエライことになっている。
で、その場で飲み干して、コンビニでカップラーメンを買って帰ってきた。ダメじゃん。

今日、宿を出ようかどうか迷ったけれど、もう一泊することにした。
他の宿泊客は皆、昼の間は各々で出掛けているのだが、自分だけ部屋で一日中寝ていた。
畳の上にごろ寝しながら、窓の外の入道雲を眺めていたら、少し時間が止まった気がした。

風呂に入ると熱が上がるので昨日は入らなかったが、汗をかいて、それはそれで気分が悪く、今日は行くことにした。
同じく宿泊客のライダーさんと一緒に向かう。

ライダーハウス、というのは一つの宿の種類であり、北海道ではよく見かけたが、雰囲気的にはゲストハウスのような感覚で、料金は激安である。
ちなみに今自分がお世話になっている『垂水ライダーハウス』は1泊1000円で、2泊目900円、3泊目以降800円。その名の通り、ライダーのための宿なので、別に誰でも泊まれるのだが、宿泊客はライダーさんが多い。
ここにいたライダーさんは、全国津々浦々より集まっていたのだが、ほとんどの方が旅人である。日本一周の途中という人が多い。
ライダーと徒歩ダー。
差はあれど、同じ日本一周なので話をすれば、会話が弾む。

風呂から帰ってくると、夕食。
ここは、毎日、宿泊客達の飲み会が開かれるらしい。
ゲストハウスもそうだが、オーナーの趣向によって、宿の雰囲気は変わってくる。垂水ライダーハウスは、なんとも和気あいあいとした雰囲気の宿である。

0時消灯。
オーナーは、ダチョウ倶楽部のリーダーに似ているから、皆にリーダーと呼ばれている。クリソツである。
そういえば、屋久島で泊まった宿のオーナーは池乃めだかに似ていたから、めだか師匠と呼ばれていた。あの人もクリソツであった。
自分は、
「明日は宿を出て歩き始めます」
とリーダーに宣言してから、部屋に戻って眠。

天候
晴れ
気温
計測なし
歩数
計測なし
累計7289630歩
出費
栄養ドリンク・・900円
チューハイ・・118円
缶ビール×2・・340円
飲料×3・・305円
風呂代・・330円
アイス×2・・210円
宿代・・800円
ガス代・・10円
こんにゃくゼリー・・100円
カップラーメン・・190円
計3303円
累計973725円
食事
昼・・栄養ドリンク、カップラーメン、こんにゃくゼリー、アイス
夜・・タコ刺し、冷奴、インスタントラーメン、缶ビール×2、スナック、ウーロン茶
間食・・アイス、サイダー、ライフガード

498日目 垂水市街~錦江

20080816165026
8月15日。9時10分起床。
ライダーハウスにて起。体調は相変わらずで、もうどうにでもなれの体で僕はライダーハウスを飛び出した。飛び出したのであった。ああ。
僕は携帯電話を交換したかった。何故なら、携帯電話が最近不調な事が多く、例えばどんなことかと言うと、音が鳴るべき場面で音が鳴らない、充電器を差し込むところの蓋がだいぶ前からない、などといったことで、つまりこれは後者によって前者の故障が引き起こされた可能性も高く、故障が故障を呼ぶ、みたいな事態になりそうだったからで、それなら然るべき対処、つまり交換、などといったことを早めに行う必要があると判断したからである。
で、僕は去年より携帯電話に書き溜めた33編の詩のうち、完成の6編の詩をブログに投下、つまりこれは、保存メールの処理などを工作することによって、新たなる携帯電話の購入を準備、目論んでいたのである。
ところが。
なんたるちあサンタルチア、って、いかん。これは自分の高校時代の社会科教師の口癖であった。
なんたることか。
自分が愛用している携帯電話の外部メモリー、これがソニー社製のメモリースティックプロDuoちゅな商品で、この外部メモリーをそのまま使用出来る機種、ってのは、メモリースティックはソニー社独自のものであるから、ソニー社製の携帯電話を買えば、これが継続使用出来るだろうと、もう何も疑わずにいた自分は、新たなる携帯電話を選ぶ時点で派手にコケた。
すなわち、最新のソニー社製携帯電話。これが外部メモリーとして採用していたのはSDカードであって、メモリースティックなどはメの字もなく、まるで時代遅れ然としていたからである。
何故だっ。
何故、ソニーなのにメモリースティックじゃないのだ、と訝りつつも、頭に浮かんだのは、この激しいコンピューター関係の流れ、またはそれに付随する雑多な商品の主力争いのこと、かつてソニーのベータがビクターのVHSに負けた、みたいなそんな展開がいつの間にかあったのかもしれない、ということであった。あった。
しかし、それだけでは納得がいかない、というのは自分が所有したるこのメモリースティック。これには膨大な量の音楽データがメモリーされているのであり、これをスティック出来ない、つまり、新たな携帯電話にinしてplay、listening出来ないちゅうのはあまりに悲しく、結局、自分はこの壊れかけの携帯電話を壊れるまで使う、ということに相成ったのでありました。思春期。

夜、立ち寄ったコンビニで立ち読みをしていたら、雑誌コーナーにやって来たおばちゃんが店員を呼びつけて
「コロコロコミックはどこ?」
と聞いていた。
店員さんが言う。
「コロコロコミックはぁ、ないですねー」
「そんなはずないよー、今日発売日だよー」
「売れちゃったのかなあ」
「TVでもやってたよー」
「うーん」
「コロコロコミックが欲しいんだよー」
「ないですねぇ」
コロコロかあ。懐かしいなあ、と思って聞いていた。

電話でN君に名刺の話をしたら、N君が
「俺が作ってやるよ」
と言ってくれた。家のパソコンに名刺作成ソフトが入っているのだという。ありがたい。
それで仔細打ち合わせをしていたら、結果、こういう案に落ち着いた。
自分はN君に自分の名刺を作ってもらう。片面刷りの簡単なものである。
裏面にN君の名刺を刷る。
これにより、必然的、自分は全国各地で名刺を配ることが同時にN君を紹介するということにもなり、N君はそこに書き込む内容で、友人や恋人、もしくはビジネスパートナーをGETすることも可能になるという画期的アイデアで、これを了承したN君に自分はタダで名刺を作ってもらえることになった。ほほ。やった。
10月に引き渡しの予定。

天候
晴れ
気温
朝30℃ 昼34℃ 夜28℃
歩数
38486歩
累計7328116歩
出費
アイス・・60円
風呂代・・350円
飲料×4・・408円
缶ビール×2・・394円
ポテトチップス・・105円
パン・・120円
おにぎり×2・・210円
計1647円
累計975372円
食事
昼・・おにぎり×2、パン、野菜ジュース
夜・・ポテトチップス、缶ビール×2
道中・・ウーロン茶、アイス、緑茶、コーラ、アクエリアス、菓子

499日目 錦江~南大隅

20080819144417
8月16日。6時起床。
東屋ベンチにて起。ひょろろろろって歩き出した。辺りにひゅるるるると風が吹いていた。
歩き始めて割かしすぐ、ある酒蔵を発見した。焼酎の酒蔵である。
って、エヘッ、焼酎かあ。見学しようかしらん。
現を抜かしながら、まだ早朝の開いていない酒蔵を眺めていて、恐れ入った。ってのはコレ、その酒蔵が『魔王』という焼酎をつくっている酒蔵だったからである。
魔王。
焼酎を飲む人間なら知らぬ人はいないであろう、伝説的な焼酎である。希少価値が高く、なかなか手に入らない酒として有名だ。プレミア価格で一升瓶がウン万円する。
あまり焼酎を呑まぬ自分でも、『魔王』と『森伊蔵』くらいは知っているのであり、少なからず興奮した。

地元の人が言うには、それほど旨い酒でもないらしい。
「名前だよ」
なんてことを言うのだが、まあ批判せずにはいられないのだろう。その心理は分かる気がする。高い酒は貶したくなるのが人情というものだ。地元なら、なおさら。
森伊蔵などは酒蔵が垂水市にあるのだが、酒蔵見学は抽選なんだという。全国から希望者が集まってくるらしい。
高いのだから旨いのだろう、とは自分は思わぬが、機会があれば呑んでみたい酒だ。
そうしてやはり、
「あれはそんな旨い酒でもないよ」
と言ってみたい。酒のプレミアなんて、その為のものである。

コインランドリーにて洗濯。道の駅にて休憩しながら、順調に進む。ただ心配なのは天気である。
日没と同時に辺りに雷鳴が轟き始めた。
外灯の無い暗い夜道を自分はN君と電話しながら、ひた歩いていた。
北海道在住のN君は
「これから札幌に遊びに行くんだ」
と話していた。
自分が
「何をして遊ぶん?」
と聞くと、
「何をしよっかなぁ」
と言っている。

「何をしよっかなぁって、何かするんで札幌に行くんでないの?」
「うん、そうなんだけど、何をしようかは決めてないんだよね」
「遊びでしょ?」
「そう」
「じゃあ、あれだ。ロフト。全階、見て回ればいいんでないの」
「何でロフト?」
「え?だって、あそこ面白いものがたくさんあるじゃない」
「いや、そうだけどさぁ」
N君は渋っている。まあ、それは冗談として、男の一人遊びなんてだいたい昔から相場が決まってるんであって、それは何かと言うと、すなわち「呑む・打つ・買う」である。
この内、打つ、すなわちギャンブルはN君はあまり嗜まないので除外。残った呑むと買う、これに打ってつけの場所が札幌にはあるのであり、すなわちススキノ。
「ススキノ行きゃあいいじゃない」
と助言したれば、N君は何やらかんやら言いながらススキノに向かったのであった。
電話を切り、自分はまた暗い道をヒタヒタと歩き続けた。

暫く歩いていると、小さな集落で自分を引き留める集団があった。
「少年、どこ行くか?」
一人のおっちゃんが声をかけてきた。
自分が今日の目的地を告げると、
「雨が降ってくるから、上がって酒を飲んでいけ」
と、おっちゃんは後ろの家を指して言った。
一も二もない。ってのは、一溜まりもない。二言もない。おまけに三省もない。
で、家に招じ入れられ、酒と肉をご馳走、しかもおっちゃんの家で泊めて貰えることにまでなった。どうやら、集団は近所の集まりだったらしい。
うまい米、うまい肉、うまい酒を呑みながら、やっぱり名刺やんなー、と一人思った。

天候
曇り時々雨
気温
朝28℃ 昼32℃
歩数
27943歩
累計7356059歩
出費
飲料×4・・450円
コインランドリー代・・500円
ラーメン・・550円
アイス・・62円
おにぎり×2・・210円
計1772円
累計977144円
食事
朝・・おにぎり×2、オレンジジュース
昼・・ラーメン
夜・・焼肉、おにぎり、缶ビール、焼酎
道中・・アイス、ミネラルウォーター、コーラ×2

500日目 南大隅~伊座敷

20080819181545
8月17日。4時半起床。
前夜、おっちゃんの家に泊めて貰った自分は、おっちゃんと話し合いの結果、今日の早朝より漁を手伝う事になった。

おっちゃんはカワグチさんと言って、漁師をしているそうだ。
実は、昨日自分を引き留めてくれた集団というのは漁師の集まりだったのである。
カワグチさんは、今年で57になるらしいが漁師を始めたのは最近とのこと。それまで何をしていたのかというと、20歳から54で定年になるまで海上自衛隊に勤めていたそうだ。
自衛隊時代は、南極観測の砕氷船『しらせ』に乗っていたらしい。南極のペンギン、湖、絶景の星空、色々と素敵な話を聞かせてくれた。
カワグチさんは、奥さんも、自分と同じ位の子供もいるそうだが、アパートを借りて一人暮らしをしながら、漁師をしているらしい。好きなことをやって生きていきたい、というようなことをおっしゃられていた。

以上の話は、昨日の夜におっちゃんと話したのだが、自分は一宿一飯のお礼として、今朝の漁を手伝わせて頂くことにしたのである。

ところが。

早朝、港に向かい、仲間がやってくるのを待っていたのだが、待てど暮らせど誰も港にやってくる気配がない。

何故か?

今日は休漁日だったからである。おっちゃんは、今日も漁があるものと勘違いしていたのであった。
仕方ないので、おっちゃんと家に戻って朝飯と酒をちょっとやって二度寝した。

昨日、携帯電話が壊れた。全く自分の予想通りの展開で、やはりあの時に交換しておくべきだったと悔やんだ。使用していると勝手に電源が落ちるようになってしまったのである。
放っておくわけにもいかないので、一旦バスに乗って、昨日見かけたドコモショップまで戻って携帯を交換してきます、というようなことを言って午後、出掛けようとしたらば、それなら俺が車で乗せてってやるとおっちゃんが言うので、お言葉に甘え、おっちゃんにドコモショップまで乗せて行ってもらうことにした。
自分が歩いてきた道を車で走るというのは、妙な感覚で、どうもムズ痒い。しばし、おっちゃんとドライブして、昨日、通り道で見かけたドコモショップへ。

や、や、や。新しい携帯というのは気持ちがいいね。
考えてみれば、自分はいつも1年で携帯電話を壊す。去年も旅中に交換したのだが、1年経つと携帯電話が力尽きるのである。使い方が悪いのだろうか。
無事に機種変更を済ませたが、携帯電話、高い。なんか、いつの間にか料金制度が変わったとかで、本体が4、5万円もしている。もはや、冷蔵庫や洗濯機を買うのと変わらんのだから、今度は1年で壊れないように大事に使おうと思った。

夜、また昨日のような集まりがあるということで、自分も参加させてもらうことになった。
漁師の親方の家でバーベキューである。
ぞろ呑んで、食べて、明日こそは定置網漁があるというので、明日の朝、それを手伝ってから自分は出発することにした。
手伝う、といっても、自分など何も出来ないだろうが、何事も経験である。漁を教わってみたいのだ。燃料代がどうだとかで問題になっている日本の漁師の現実を知りたい。日本をあまねく知りたい。そういう気持ちである。
というわけで、カワグチさんの家にまた泊めてもらうことになった。そして、やっぱり呑み。

天候
曇り時々雨
気温
計測なし
歩数
6785歩
累計7362844歩
出費
昼食代・・500円
計500円
累計977644円
食事
朝・・ご飯、味噌汁、魚の煮付け、缶ビール
昼・・いなり寿司、巻き寿司、味噌汁、魚の煮付け、缶ビール
夜・・焼肉、おにぎり、鳥刺し、焼酎、生ビール、缶ビール、麦茶

501日目 伊座敷~大泊

20080820144245
8月18日。4時20分起床。
カワグチさんの、南極に焼酎を150L持って行ったという話は痛快だった。
カワグチさんは海上自衛隊だが、船乗りではなく、飛行機の機関士だったのだという。船から飛び立つ戦闘機やヘリに搭乗していたのだそうだ。
それで南極観測船『しらせ』に乗る時も、
「俺達の出番は、昭和基地の手前で氷によって進めなくなった時にヘリを飛ばすのが仕事だから。それ以外は呑んでたよ」
と話していて、日本から船に乗る時、焼酎を150L持って行ったそうである。
「ドラム缶に3分の2ぐらい」
と話していた。
もちろん、他の人も酒を持っていくわけだが、
「科学者の先生方はナポレオンとかドンペリを持ってくるんだけど、あんな酒はちっとも旨くないからね。結局、みんな俺の焼酎を呑んでたよ」
とも話していた。

朝、4時20分に起きた自分とカワグチさんは、車で港へと向かった。
漁港には昨日と変わり、チラホラと人影がある。空はまだ暗い。月明かりが海に道をつくっていた。
自分はカワグチさんに貸してもらったカッパを着て、皆に挨拶し、船に乗り込んだ。なんだか海の男になった気分。
目指すは港から5kmほど離れた地点に仕掛けてある定置網である。15人が2隻の船に分かれて作業を行う。

定置網漁とは読んで字の如く、定めた海域に設置してある網で魚を捕まえる漁、とのこと。現場に行ってみると、海の中に幅20mくらいの四角く縁取られた浮きがプカプカしていて、その下に網が風呂敷のように広がっているのだそうだ。網は特殊な網だから、一度魚が入ると逃げ出せないらしい。
すっかりと白んだ空の下、2隻の船が一辺の両端に付き、反対側の辺に向かって網を巻いていった。そうすると、魚は段々隅に追いやられていくという寸法だ。単純だが、豪快なやり方である。
そうやって網を巻きながら、段々に姿を現し始めた魚達を見ていて、自分は思わず小便をチビりそうになった。

何故か。

船が激しく揺れるので怖かった、というのもあるが、今まさに自分がつんのめって落っこちそうな正面の海、その網の中に巨大な背びれが言ったり来たりしていたからである。
誰かが言った。

「カジキだ!」

でっけえ。
あんなでかい魚を自分は初めて見た。
今までに自分が見た最大の魚は何だったろうか。解体ショーのマグロか、水族館のナポレオンフィッシュか。
それよりもでかい。モリのような道具で突き刺し引っ張り上げた魚は、クチバシから尾びれまでが2、5mほどあった。例えるなら、ジャイアント馬場である。
しかも、それが2匹かかっていたのだ。例えるなら、ジャイアント馬場とチェ・ホンマンである。
船に引き上げられた、その巨大な魚は掛矢で頭を砕かれ、直ぐに内蔵を取り出して氷漬けにされていた。

一方、網の中ではすでに他の大量の魚が窮屈そうにバシャバシャと飛び跳ねていた。カツオやシイラ、見たことのない魚やシマシマ模様の綺麗な魚、アホ面の魚、オジサンという可哀想な名前の魚、イカなどが必死にもがいていた。飛び魚がパタパタと飛んだ。
そうして狭い網の中で一斉に魚がもがくものだから、辺りには大量の血が噴出。海が褐色に染まっていた。ビオレUの空き袋が間に揺れている。それをタモで掬う。もう掬う掬う、全部掬う。
一網打尽とは正にこの事である。

やがて漁を終えた船は帰路に着いたが、港へ戻ると今度は出荷である。今捕ったばかりの魚をそれぞれの種類で箱に詰め、トラックに積み込む。
無数の魚。
自分は大漁であると思ったので、大漁ですね、とカワグチさんに言ったのだが、別に大漁でもないらしい。というのも、どれもあまり値がつくような魚ではないからだそうだ。
お礼のつもりで手伝ったのだが、自分は帰りに分け前の魚まで貰ってしまった。
シイラとイカとカツオ。
自分では食べきれないので、冷凍にして土産に実家へ送ってもらった。

昼過ぎ、カワグチさんや漁師の皆さんにお礼を言って、自分は歩き始めた。
とりあえず、目指すは佐多岬。北の宗谷岬から、ようやく、南の佐多岬に到着するのである。
一つの区切りの場所だ。

天候
曇り一時雨
気温
昼35℃ 夜27℃
歩数
16027歩
累計7378871歩
出費
飲料×5・・506円
そば・・218円
発泡スチロール箱・・160円
送料・・900円
宿代(朝食付き)・・5775円
生ビール・・525円
カレーライス・・580円
計8664円
累計986308円
食事
朝・・シイラの刺身、イカ刺し、カツオのたたき、缶ビール
昼・・そば、野菜ジュース
夜・・カレーライス、生ビール
道中・・コーラ×2、ミネラルウォーター

502日目 大泊⇔佐多岬

20080820145708
8月19日。7時20分起床。
ホテル「佐多岬」にて起。
ここは全室オーシャンビューのホテルで、昨日、自分はちょっとリッチな時間を過ごしたのであった。
どういう風にリッチだったかというと、夕食にホテルの食堂でカレーライスと生ビールを飲食した。大広間が貸し切りであった。
食後、風呂に入った。最上階の展望大浴場である。もちろんオーシャンビューの大判ガラスから、これまた夜の海を貸し切った。
さらには廊下。廊下も貸し切りである。フロントも貸し切って、
ウハ!
自分はこのホテルそのものを貸し切った。
って、客は自分以外におらんのかい!
風呂のサウナは節約のためか電源を切ってあって冷んやりしているし、部屋の卓上灯は切れているし、時計が滅茶苦茶に狂っていて目覚ましがセット出来ない。
何だ、このホテルは。それはね。
ザ・貸し切り。その代償。

今日は佐多岬を往復する予定だ。なんだか天気が怪しいが、とにもかくにも自分は歩き始めた。辺りを猿がうろついていた。

この辺りには猿が多数棲息しているらしいのだが、猿と出会ったら目を合わせてはいけないらしい。襲いかかってくるのだそうだ。
しかし、そうは言ったものの猿がいれば、あ、猿だ、と見てしまうし、突然目の前に現れるなどしたら尚更のこと、見つめずには居られないだろう。ああ、恐いなぁ、思いながら自分は歩いた。しかし、まあ、猿から見れば自分など大猿なわけで、大猿を見れば猿は逃げ出す。
ということで、結局は杞憂であったが。杞妃の憂い。

果たして、佐多岬は岬であった。
宗谷岬は岬っぽくなく、間延びしたような鈍角のカーブであったが、佐多岬は岬の中の岬という感じで、来たんだな、という感じがした。
ここには縁結びの神社があって、数組のカップルと自分はすれ違った。
そのカップルの中に、どこかで見たような顔があり、というのは男の方だが、どうも浦和レッズの小野選手に似ている人と自分は挨拶した。勘違いだったろうか。

折り返しで佐多岬を後にした自分は観光船の船着き場を今夜の寝場にし、シートを広げ眠りにつくことに。

その夜。

ものすごい雷、嵐。想定外の事態。
ここに雷が落ちたら自分は死ぬんじゃないだろうか、とシートにくるまりながら思った。
一応、屋根の下ではあったが、吹き込んでくる横殴りの雨、雨、雨。右フック、左フック、も一つ右フックといった感じ。
地を這って迫り来る大ムカデ。
ギャーッ、ドーン、ガラガラガラ、って、そんな夜。

天候
曇り時々雨
気温
昼33℃ 夜27℃
歩数
15519歩
累計7394390歩
出費
コーラ×2・・220円
缶ビール・・150円
佐多岬入場料・・300円
計670円
累計986978円
食事
朝・・ホテル朝食(和)
夜・・カロリーメイト、コーラ
道中・・コーラ、缶ビール

503日目 大泊~大中尾

20080823072215
8月20日。9時半起床。
ひやー、昨日の雷は凄かったなー、と思いながら船着き場にて起床。天気はまだぐずついている。
船着き場の食堂でカレーうどんとライスを食べた。ああ、今カレーうどんと書いていて涎が出てきたってのは実に卑しいが、美味かったなあカレーうどん。出し汁にカレーがかかっていてね。カレーうどんカレーうどんカレーうどんって、こんな歌ハイロウズにあったなあ。なるほど、こんな気持ちで書いた詩だったのかもしらんなあ。
彼らの作る曲には食いもんの歌が多い。ブルーハーツの頃からして『レストラン』てな曲でカツ丼やら冷奴とシャウトしているし、甚だしきはクロマニヨンズに至って『うめえなあもう』という歌を歌っていることで、どんな歌詞かと言うと、
♪カニよりうまいぜ/俺の足の方が/イケるぜ勝ちだぜ/俺の足の方が/すすむすすむご飯がすすむ
てな歌詞である。もう滅茶苦茶であるが、かなりノリノリな曲なんだぜベイビー。あー、またカレーうどんが食べたい。

そういや、友人Bから電話があり、
「パチンコ屋へ行ったかい?」
と自分に聞いてくるので
「いや、行ってない。なんで?」
と聞き返すと、パチスロのニューマシーンに『ザ・ブルーハーツ』という台が出たんだそうで、
「(パチンコに)行った方がいいんちゃうん」
と言うので
「えーや、あては行きません」
と『渡る世間は鬼ばかり』に出てくる、あの、ほれ、関西弁のお婆ちゃん、医者のおかんの、ほら、えーと、ああ思い出した、京唄子である。京唄子師匠の物真似をして電話を切った。
こういう、誰も気づかないだろうなーという物真似をやはり気づかれぬ内に完了して、一人満足している自分が自分の中には居る。
しっかしブルーハーツかあ。ブルーハーツがパチスロになっちゃったんかいな。そりゃロックがギャンブルと融合したというのは、まあ歓迎すべきとこなのかもしれないが、いやあ、納得出来ないな僕は。大当たりしてリンダリンダとか流れてきても泣けないわ。ロックってそーゆーもんじゃねえっていうか、やっぱロックって初期衝動?蒼き暴動?赤の世界みたいな。そんなんですから、やっぱ、ちょっとナンセンスだと僕は思うんです、はい。気が狂いそう。

商店でカップラーメンとパンとアイスと缶ビールを買ったら、店のおばちゃんが「もし、772円だぞな、もし」
って、そんな言い方はしないんだけども、772円というから、おかしい、と思って。
というのは、自分の計算ではアバウトに500ちょいという値段だったからで、おばちゃんに再計算を促すと、
「えーと、これが、170円。えー、ひゃぁく、なぁなじゅーぅ・・ゼロっと」
と、わざとか知らんが、カタツムリみたいなスピードでレジを打ち始めたから、自分は瞬間イラッときてしまって、というのはカップラーメンにすでにお湯が入っていたのだけれども、それが3分を超すか否かのボーダーラインだったこともあり
「おばちゃん、外でラーメン食ってるから計算終わったら言ってくれい」
と言い放って表に出たのであり、そのラーメンを食べ終えた頃におばちゃんは
「間違えてました。521円」
と自分の所へやって来た。
しかし、まだ「?」と思ったのは、先前のやり取りがあったので自分の方でも商品に貼ってある値札を計算し、確認算までした結果が519円だったことで、おばちゃんはどこかで2円を間違えているのである。
けどたかが2円だ。2円ごときでクドクド言う自分ではない。強がって、あいよ521円ねと気軽に答え、財布を開けた自分はイラッの波に飲み込まれた。

財布の中に入っていた小銭。それがピタリ519円だったのである。
くあああっ!
自分は心の中で、唸るイラッの高波に抗いながら叫んだ。そうして、財布の中から震える手で千円札を取り出し、1円玉を1枚、合わせて1001円をおばちゃんに渡すと、おばちゃんはこれを受け取りながら、自分に1円玉を返し、
「1円はまけとくわ。520円でいいよ」
と言ったのであった。
うまく言葉を返せない自分が、いた。

天候
曇り
気温
朝28℃ 昼31℃ 夜24℃
歩数
30941歩
累計7425331歩
出費
カレーうどん・・600円
ライス・・150円
缶ビール×2・・360円
ミネラルウォーター・・200円
アイス・・63円
カップラーメン・・170円
パン・・127円
コーラ・・120円
計1790円
累計988768円
食事
朝・・カレーうどん、ライス
夜・・カップラーメン、パン、缶ビール、アイス
道中・・コーラ、缶ビール、ミネラルウォーター

入っちゃった系

20080823075827
20080823075825

504日目 大中尾~肝付

20080823163429
8月21日。7時40分起床。
山の中にある小さな集落のバス停にて起。
正面の商店にて朝食。歩き出した。
昨日より、ずっと山中を歩いている。大隅半島を抜け、志布志辺りに出るまではこんな感じが続くようである。
ルート的に言うと、県道68号→74号→国道448号だ。
特に今日歩く県道74号は自分の中で一つの難所という意識を持っており、まさしく今日は山場であると、、山だけに、山場なんだという思いで臨んだ。

「分け入っても分け入っても青い山」
と詠んだのは、種田山頭火だったか。
今日の道のりはそれくらい凄まじかった。まず、町がない。これほどに長く続き、町がない峠道は恐らく青森の大間から脇野沢に抜ける峠道以来、そしてそれ以上である。
初めのうちこそ、山中で野グソを垂れて、その垂れた野グソに防虫スプレーを吹きかけハエが近寄れないように細工するなど、余裕をぶちかましていた自分であったが、次第に減速。町はどこだ、とただそればかりを考えるようになった。
携帯電話は佐多岬からほとんど圏外である。一応アスファルト舗装はされているが、一車線の車が行き違い出来ないような道路で、所々、崖崩れを起こした跡が残っている。なんでも、この辺りの山というのはシラス台地といって砂地の山で崩れ易いんだとか。暫く町がないのを象徴するように、電柱は見当たらないし。人はおろか、車ともすれ違わないのでとても心細い。

道中、その山中で急に自分の横からウ゛ッウ゛ッウ゛ッウ゛ッという音が聞こえ、横を見ると、まだ瓜坊みたいな猪が横たわっている。
何だコイツは、と思ったが、奇妙なのはその猪に大量のハエがたかっていたことである。
次の瞬間、猪が立ち上がろうとした。
おっ、向かってくるのか、と身構える自分。
すると猪は、左右に揺曳しながら立ち上がったかと思うと、前足から崩れるようにドサリと横倒しになった。何度も立ち上がり、そして崩れ落ちる。
どうやら、猪は体に重大な怪我を負っているらしかった。自分を見て、一応逃げ出そうとはするのだけど、立てない。その瀕死の猪が命尽きる前から、大量のハエはこの肉体を付け狙っていたのである。なんたらハエであろうか。
やがて、猪はフラフラのまま、這うようにもがくように自分の前から姿を消した。自分はただその場に突っ立っていた。崖から落ちたのか、車に轢かれたのか、何にしても切ない出来事である。

あまりに町がないのが、ちょっと自分の想像以上というか、いや、それよりもやはりこのアップダウンが半端なく、自分は今日いくつの山を越えたのだろう、連綿と続く山々を見てそう思ったのだけれど、ちょっと今日は初めて体験することがあった、というのは飲料水のことである。
山中で手持ちの水を切らせてしまったのである。
抜かった。
はっきり言って、結構なピンチである。だって町まであと20km位あったし、日差しは強いし、携帯圏外だし、車は通らないし、倒れたら終わりだ。
まるで水の亡者に成り果て、ヒタヒタ歩いていたが、もうどうにも歩けないという状態で目についたのが、川である。
川を見ていてジョロジョロと流れる水、これって飲めるんじゃないか、と思いつつ、流石にそこまで這いつくばるのは自分もプライドが許さないというか、一度は通り過ぎたのだけど、引き返して戻ってきた。
そして、生まれて初めて川の水を飲んだ。
そりゃあ、飲んでも大丈夫ですよと保証された川の水なら自分も飲んだことがあるが、そこらへんの川の水を飲むのは初めてである。
一口飲んで、大丈夫そうだな、と思ったのでゴクゴクいった。
飲まなきゃやってられなかったのである。今日自分は川の水を2度飲んだ。キャメルバックにも詰め込んで歩きながら飲んだ。川がなかったら、水がなかったら、危なかったろう。水のありがたさを身に沁みて理解した。無駄遣いはしちゃダメだ。

その夜、一日中歩き続けた自分はなんとか山中を抜け、自販機でジュースも買うことが出来、一安心。東屋の下で寝ていたら、うわっ、ひっどい蚊にやられて額がボコボコ。そして気づけば、うわっ、うわっ、腕に大量のジンマシンがっ。
かっ。
どうもこりゃ、水に当たったっぽい。猿の小便でも混じってたかな。

天候
曇り
気温
朝22℃ 夜27℃
歩数
68856歩
累計7494187歩
出費
パン×2・・250円
グミ・・100円
飲料×4・・460円
計810円
累計989578円
食事
朝・・パン×2、コーラ
道中・・カロリーメイト、グミ、ミネラルウォーター、コーラ、カルピスソーダ×2

505日目 肝付~海蔵

20080823203446
8月22日。10時起床。
旅をしていると、様々な旅人の情報を入手する。
「あんな人がいた」
「こんな人がいた」
様々である。
中には話がかぶることもあり、まあ、よく聞く話が着ぐるみを着て日本一周を歩いていたという旅人。この人は結構有名らしく、もう歩き終わって普通に働いているらしいが、噂が噂を呼び、伝説化している感じだ。
あと、リヤカーを引いている旅人、竹馬の人、ホッピングの人など色々あって、話は尽きない。
最近では佐多岬から宗谷岬に向かって歩いていったという世界制覇を目論むニュージーランド人の話を別々の人間から聞いた。この人は世界的に有名な徒歩ダーらしい。どんだけ~、である。
だから、日本だけに留まらず話は世界に及び、世界を旅する日本人、てな話も度々耳にする。これは・・一番インパクトが強かったのは、アメリカを歩いて横断したという女の子の話だ。人づてに聞いた話だけど。
どういう話かと言うと、とある宿のオーナーから聞いたのだけど、オーナーの知り合いがその女の子で、その子、アメリカを横断する間にその土地土地の人間に3回レイプされたらしい。すごくかわいい子らしいのだけど、本人はあっけらかんとしていて、
「女の子が一人で歩いてアメリカを横断するんだから、それくらいは覚悟していたし、3回だったら少ない方よ」
位の事を言い放ったそうだ。
自分はその話を聞いた時、世界、ちゅうか、それ以前に日本の広さを知り、勝てねえな、と思った。
しかし、逆を言えばそうゆう話を聞く度に、やはり日本という国は何だかんだ言って恵まれてるんだな、平和なんだな、ということを強く思うのであり、例えば今日もこんな事があった。

朝、支度をして歩き始めてすぐ、橋の上で一台の原付とすれ違った。別に何てことない出来事、朝の風景である。
しかし、少ししてその原付が引き返してきて、自分に声をかけてきた。
誰であろうか。自分が振り向くと、原付に乗っていたのは警察官である。
その警察官が言う。
「ちょっといいですか?」
「はい」
「あなた、何をしてるんですか?」

・・何をしてるって、歩いているのである。
「歩いてるんですけど」
言うと、警察官は
「ちょ、ちょっ」
と言って、原付を下りてきた。
何だこの警察官は、と訝りながらも、そこに止まったまま受けて立つと、警察官は自分にとって耳を疑うようなことを口にした。
「あなた、ちょっとこの辺りでは見かけない顔だから、いくつか質問していいかな」

びっくりした。天気は少し青空が覗く程度の曇り空、鳥がさえずる気持ちのいい朝、というか昼近くである。自分はただ歩道を歩いていただけなのだ。
いや、これが夜とか、人が歩くような道じゃない、というのなら自分も分かる。ところがそれは違くって、自分は明るい時間に歩道を歩いていただけなのである。
皆さんも想像して頂きたい。ちょっと知らぬ町を一人でも、家族とでもいい、歩いていたら、ちょっとすいません、あなた名前は?くらいなことを警察官が突然言ってきた。
はあ?って感じになりませんか。
この警察官は、この町を訪れる全ての部外者、観光客などにかかる事を言って質問して回っているのであろうか。それとも、自分は特別に質問されたのであろうか。だとしたら理由は何だろう。自分が何かの指名手配犯にでも似ていたのだろうか。
つまらない事で言い争ってもつまらない。拒めば拒むほど向こうも躍起になるかもしれぬし、自分は質問に答え続けた。
「年齢は?」
「今年で26です」
「どこの人?」
「埼玉ですけど」
「埼玉から何をしに来たの?」
くわっ。何をしに来たの?ってか。
もう洗いざらい自分は旅のことを話して、免許証を見せて、全ての質問に答えた。
最後に警察官はこう言った。
「いや、こうやって聞いておけば、誰かから問い合わせとか照会があった時に、ああ、その人は大丈夫ですよー、こういう事をしている人なんですよーって事が言えるでしょ。ね。じゃあ、頑張って!」

ね。
ね。じゃねーすよ。
だから、自分は思ったのである。
日本って平和なんだな、と。

天候
曇り時々雨
気温
朝31℃ 夜25℃
歩数
29826歩
累計7524013歩
出費
カップラーメン・・160円
パン・・120円
サイダー・・150円
風呂代・・300円
缶ビール・・200円
計930円
累計990508円
食事
朝・・カップラーメン、パン、サイダー
道中・・缶ビール

506日目 海蔵~大崎

20080824230844
8月23日。
バス停で微睡。昨夜から明朝に掛けて蚊との格闘、熾烈を極め、戦局はおおよそコチラの不利。何故なら暗闇だから。
自分は泉谷しげるの「眠れない夜」を歌いながら、午前4時、進退窮まって、とある作戦を決行。作戦名「と・び・ら」。
ブラックダイアモンド社製のヘッドライトを装着した自分は、精神的ランボー、心の乱暴、怒りのアフガン、目一杯広角最大光量にしたライトで漆黒の闇に光!光!光を!
程無くして、辺りに残虐非道の死骸の山。圧殺された無数の肉からは大量の血液が。その型、B。
自分はその場を立ち去った。朝日が昇るのを待たずに。吹きすさぶ風は荒野を隈無く駆け巡り、それはあたかもこれから訪れる嵐を予兆しているかのようであった。了。

今日は朝から雨。強烈に降ったかと思えば突如として晴れ上がったりして、イケずな空。自分はテクテク歩いた。脇に木などが生えている場合は、その木陰に隠れるなどし雨よけになっていいのだけれど、参った雨、ってのは畑のど真ん中で降ってきた雨である。
ポツポツと来たかと思ったら、コチラが態勢を整えるのを待たずしてザアと来た。また、ザアのやってき方がパない。というのは半端ない。
自分の視界の奥の方から、ザアの最前線がこちらに近づいてくるのが見えるのである。
どういうことかと言うと、ポツポツの雲とザアの雲は全く別々な雲なんでしょうな。ポツポツの雲が大規模でゆったり動くのに比して、ザアの雲は恐らく小規模ながらすばしっこく動き回る雲で、小規模だからその雨の境目がはっきりしていて、上に述べたような前線とも言うべきザアの境界線が、こちらに走ってくるのが見えるのである。どれくらいのスピードかと言うと、自転車に乗ったオッサンくらいのスピードで。
自転車に乗ったオッサンが微笑みながら横に巨大な翼を広げたように目前から迫ってくるのである。雨が。

ギャア。
自分は一鳴きしたが、やがてズブズブズブ。服は、体は、オッサンに包まれ、黒いTシャツはぬらぬらと水光りするマグロの肌のようなのであった。了。

道の駅にたどり着いた自分は、って自分はよくここで「たどり着く」という表現を用いるけど、たどり着くって仰々しいなあといつも思う。行き着く位にしとこうか。って今更反省して推敲してももう遅いだろうか。
「何を言うんだ、遅すぎることなんて何一つないっ!」って誰だチミは。
えー、はん、では仕切り直しまして、道の駅に行き着いた自分は遅い!ってぅおい!

それでね、道の駅に行き着いた自分は、その駅内のお風呂に入った。広くて清潔で良いお風呂だったなあ。入り口に大きな銀色のカブトムシのモニュメントがあってね、カッコよかったあ。斜向かいにあった一週間ぶりくらいのコンビニで(こういう時に見かけるコンビニは大抵ローソンなんだ。ローソンは幅広く展開しているから本当に頭の下がるコンビニだ)缶ビールを2本買って、道の駅で呑んだ。
1本でよかったな、と思った。つい欲張ってしまうのは、自分が食い意地、呑み意地の張った奴だからだ。
で、シャッターが閉まった駅商店の前で寝た。
前を通り過ぎていく人が自分を見下げて、はっ、と笑ったっけ。しかし、はっ、真に笑ったのは自分の方である。何故なら、はっ、そうやって人を見下げて笑った時点でその人間は自分の底を露呈したも同然で、はっ、上へ行く人間ならそんな下手は打たない。はっ、人はいつも試されているのだよ、それは立場が上の人間からではない、人は常に下から試されているのだ。はっ、それも分からずあなたは上から人を見下げたつもりになって、はっ、ってあれ、自分は一体何回はっと言ったんであろうか。はっ、これでは底が丸見えだ。ということは、え?もしかして・・自分自身が、はっ、這い上がれねぇ。って無様な寝姿。

天候
雨時々曇り
気温
朝27℃ 昼28℃ 夜24℃
歩数
30447歩
累計7554460歩
出費
飲料×3・・390円
ラーメン・・600円
カレーうどん・・400円
ライス・・100円
ポテトチップス・・158円
缶ビール×2・・444円
かば焼きさん太郎×2・・18円
酢だこさん太郎×3・・27円
チョコ・・32円
計2169円
累計992677円
食事
昼・・ラーメン
夕・・カレーうどん、ライス
夜・・ポテトチップス、かば焼きさん太郎×2、酢だこさん太郎×3、チョコ、缶ビール×2
道中・・コーラ×2、スコールピンクグレープフルーツ

507日目 大崎~串間

20080825181419
8月24日。7時半起床。
道の駅にて起。身支度を整え出発しようとすると、一人のおっちゃんが話しかけてきた。
「よお、昨日はよく眠れたかい」
このおっちゃんとは昨夜も少し話をした。この道の駅は旅人にとって居心地が良い道の駅で、昨日は5、6人のチャリダー達が集まって駅内の東屋で夕食会を開いていた。自分はそこには混じらず一人で酒を呑んでいたのだが、そのおっちゃんだけが自分の所へ来て話をしたのだ。

「えぇ、ぐっすり眠れました」
「そうかい、あのシャッター前で寝たんだろ?うん、まあ、そうだろうな。あすこは良い場所だからなぁ。雨も大丈夫だったろ?」
「はい、全く濡れませんでしたよ」
「そうだろう。・・で、君はどこから来たの?」
そうやって、朝からしばらく旅の話をしていたが、やがて自分はおっちゃんに別れを告げ歩き始めた。

とりあえず志布志の町に向かい、用事を済ますのが午前中の目標である。
コインランドリー。
マイクロSD。
本屋。
うっかりと店を通り過ぎぬよう、やりたい用事を時々呟きながら歩く。
この辺りまで来れば、町も幾分栄えてきたので、やりたい事がスムーズに出来そうである。先日の川の水事件でのジンマシンは段々体の末端部へと移動していき、きっと毒素が抜けてきたのだろう、鹿児島を出てからずっとくすぶっていた風邪と合わせて快方に向かっているし、今日はなんだか良い日だ。
ぽんぽんと予定通りにコインランドリーも見つかり、マイクロSDも安価で手に入り、大型店舗の本屋で気持ちよく本を選ぶことが出来た。頭の中で、ポーニョポーニョポニョと弾む歌声が離れない。

夏。一年の中で何故だか一番読書欲が涌く季節。自分にとって読書の秋ではない、読書の夏。セミの声。冷房の効いた図書館に子供達の声が響いている。かき氷、赤青黄。風鈴。網戸。揺れる空気と扇風機。本にのめり込む昼下がり。滲む汗。
自分は8冊の文庫本を購入した。著者とタイトルは以下の通り。
東国原英夫「ゆっくり歩け、空を見ろ」
谷川俊太郎「二十億光年の孤独」
星新一「妄想銀行」
乙一「平面いぬ。」
沢木耕太郎「深夜特急1」
芥川龍之介「蜘蛛の糸・杜子春」
中島らも「今夜、すべてのバーで」
角川書店編「徒然草」

「徒然草」は現代語訳、「二十億年の孤独」と「深夜特急1」は高校以来の再読である。
「ゆっくり歩け、空を見ろ」は、これから宮崎に向かうので読んどこうという思いで購入した。元そのまんま東さんの自伝的小説で、話は98年に自身が起こした淫行事件の回想から始まる。
ジョイフルにて、しばし読書。
そういえば先日、町田康さんの「告白」を読んだが、やはり自分は町田さんの書く文章が大好きである。町田康作品を未読の方には是非、その諸作品を読んで欲しい。

夜、歩きを再開。
21時06分、ついに、漸く、長かった、永かった、鹿児島県を抜け、宮崎県入り。
思い起こせば、ちょうど一年前。旅を福岡でやめ、広島へ向かった。
はは。あれから一年かぁ。早いもんだ。いや、速いもんだ、かな。時の足というものは。少年老い易く学成り難し、か。
人生80年。
ここからは少し早歩き、そして今まで以上にゆっくり進もうかな、なんて天の邪鬼なことを思っている。

天候
曇り
気温
朝26℃ 昼32℃ 夜28℃
歩数
27210歩
累計7581670歩
出費
コインランドリー代・・550円
コーラ・・120円
文庫本×8・・4019円
液体ムヒ・・498円
マイクロSD2GB・・1380円
オレンジジュース・・105円
おにぎり・・105円
パン・・110円
トマト×2・・100円
缶ビール・・193円
パイン・・150円
ごぼうサラダ・・64円
ドリンクバー・・130円
生ビール&手羽セット・・500円
計8024円
累計1000701円
食事
朝・・おにぎり、パン、オレンジジュース
昼・・生ビール&手羽セット、ドリンクバー
夜・・トマト×2、パイン、ごぼうサラダ、缶ビール
道中・・コーラ

508日目 串間~南郷

20080826210754
8月25日。6時50分起床。
スーパーベンチで起。
って、スーパーベンチというのは、別にベンチを超越したベンチという意味でなくしてですね、あのぅ、スーパーの脇に設置してあったベンチで目を覚ましたっちゅうような意味です。最近は夜もめっきり寒くなりましたな。

残暑。
あの、残暑って、まあ、夏の終わり、秋の始まりなんかに残暑残暑と人はよく言いますけど、一体全体残暑ってどこに暑さが残っているんでありましょうか。
「そりゃ、日中でしょう。ほら、9月に入ってもあっつい日があるでしょう。ああゆうのを残暑って言うんじゃないですか」
ははあ、なるほど、あなたは正しい。しかし、考えてみて下さい。夜はどうなりますか。夜は。残暑の日というのは、大概夜は涼しいものです。
「はあ。それはそうかもしれませんが、それが何か残暑と関係あるんですか?」
大ありです。秋は夜からやってくる、なんちゅうことを言いますが、そう、残暑の日といえど、夜は案外涼しいものです。
「ですから、それが何か?」
何もかんも、つまりそれは残ってるのかっちゅう話です。分かりませんか。
「あた、全く意味が分かりまへん」
あた、私は昔っからどうも日本語が下手なんです。ううん、夏は熱帯夜でしょう?一日中暑いではありませんか。
「はあ、そう言ったら真夏は一日中暑いですな」
でしょう。ところが、残暑と言われる日は夜は秋の如くな気候ですよ。つまり夜、暑さは残っていない。切れているわけです。
「ほんで?」
だから、残暑というのはね、おかしな言葉ですよ。切れているんだから、例え次の日にまた暑くても、それは昨日から残っている暑さではないでしょう。一度暑さは無くなって、また復活しているわけです。残っているわけじゃあない。
「うーん。しかし、じゃあ残暑でなくて何と言えばいいんですか」
そうですな。イメージ的には暑さが最後の悪あがきをしている感じですから、暑さの最後っ屁なんてどうでしょう。今日は全国的に暑さの最後っ屁に見舞われるでしょう、みたいな。もしくは・・
「もしくは?」
窮暑、秋を噛む。
「・・・・・」
暑さのザオリク。
「あの、ところでそれを考えたところで何かあるんですか?」
ありません。
「じゃあ、考えてどうするんです」
あ。そうか。これはどうも、ご紹介がまだでしたな。申し訳ございません、私こういう者でして。
「はあ・・」
行田不毛の会、会長をしております高沢里詞というものです。以後、お見知り置きを。

というのは、ちょっとした冗談で今日は良い温泉に入った。
串間温泉という名の温泉で、ここはどう良いかというと、店の雰囲気と温泉自体のレベルが高いというか、簡単に言えば、落ち着いて寛げる良質なかけ流しの温泉屋、であった。300円という値段もナイスである。
して入浴後、19時から24時まで休まず30km弱を歩いた。これは、休まず歩けたことに自分自身驚いた。歩き易い気候になってきたと感じる。
最近、自分が歩く沿道に面白そうな観光地をいくつか見たのだが、タイミングが悪く、全て素通りしている。黙々と歩くべきか、こういう場所をどんどん見学するべきか。どちらがこの旅をより有意義なものにするだろうかと、よく悩む。

天候
晴れ
気温
朝31℃ 夜24℃
歩数
51696歩
累計7633366歩
出費
飲料×4・・422円
風呂代・・300円
缶ビール・・210円
白飯・・135円
カップラーメン・・185円
月見うどん・・520円
おにぎり×2・・200円
計1972円
累計1002673円
食事
朝・・カップラーメン、白飯、野菜ジュース
夜・・月見うどん、おにぎり×2
道中・・カルピスソーダ、コーラ、缶ビール、ミネラルウォーター

509日目 南郷~日南

20080827184107
8月26日。7時40分起床。
道の駅ベンチにて起。明日、宮崎市街へ行き着くことを考え、今日は日南の油津を通過して海沿いをなるべく先へ進めようと考え、歩き始め。
午前中に油津まで進出すれば、コンビニかジョイフルがあるかもしれない、そこで底を入れつつ、夕方までは読書やらブログ管理やらといったことをして、出来ればケータイの充電もしておきたい、ジョイフルなど飲食店は頼めばしてくれるところがあるのだ。夕方より歩きを再開し、涼しい夜の内に距離を稼いで、地図上には道の駅なども見当たらないし、ここら辺は結構バス停がいいから、バス停辺りに狙いをつけて投宿しようか・・というのが今日の作戦である。最近はだいたいこんなスタイルだ。

午前中は天気もよく、スーパーで朝食、通りの鰻屋がウナギを焼くイイ匂いにゴクリと唾を飲み込みながら油津を目指した。
スーパーでアサヒガニという、あまり見かけぬカニを見たので写。この旅に出てから、今まで様々なカニを見てきた。
自分は旅に出るまではカニなんて、毛ガニ、タラバ、ズワイ位しか「カニ」という認識がなく、他のカニなどよく知らなかったが、日本津々浦々、まあ様々な食用のカニがいるものである。
同じ種類でも土地土地によって名前が違ったりするので、
「あれ、これは○○○って言うんじゃないんですか?」
などと魚屋に聞けば、
「こっちでは△△△って名前なのよ」
という答えが返ってきたりして面白い。たった数kmしか離れていないのにである。
しかし、そういう地方名産のカニ、例えば越前ガニなんて美味だと聞くけれど、高いし、結局食べる機会がなく通り過ぎる、というのは何とも残念な話だ。

だが、はは、今日は、今日こそは名物を食べましたよ、ってのは、何を食べたかと言うとマンゴーである。マンゴーは宮崎の代表的名産品だ。
今日の昼に、運よく見つけたジョイフルで、かき氷の「マンゴー」を食べたのである。実に美味であった。
なんてことを言うと、
「え、ジョイフルってそれ、本当に宮崎産のマンゴーなの?」
と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、知りません僕は。
ただ、宮崎でマンゴー、ちゅっても、かき氷の上に数切れ乗っていただけですが、宮崎でマンゴーを食べた、ということが重要なのであり、これで今後自分は知人に
「宮崎でマンゴー食ったぜ」
と自慢出来るというわけなのである。
え?
そのかき氷ですか?
もちろん、全国どこのジョイフルでもメニューとしてあると思いますよ。あなたの町のジョイフルにもね。
え?
君はさもしい奴だ?
いえいえ、これが貧乏人のやり方です。言わば、雰囲気を食しているわけですな。おいしければ、いいんです。
旅中に出会った人に、青森の大間で大枚叩いてマグロ丼を食べたという人がいたんですが、食べ終わった後に店のオヤジに
「そのマグロは大間産じゃない」
と言われたそうで、そうなると今度は全く悲惨な話ですよ。

夜、ジョイフルを退店し、歩き始めてすぐに雨。どうやら今日は昼からの長期休憩が裏目に出たようである。
仕方ない、ポンチョを着て、ポツポツと降りしきる真っ暗な海岸線を行く。濡れた路面に対向車のヘッドライトが眩しい。
先日買ったマイクロSDに落とした、長渕剛の「とんぼ」を聴きながら、清原の最後の闘いはどうなってるだろうかと考えた。
桑田はやり切った。清原はどこまでやるのだろう。ああ、みんな年を取るなあ。
てくてく歩き続けた自分は、いくつかのバス停をやり過ごした後、なかなか広くて綺麗なバス停を発見したので、そこで眠。

天候
晴れのち雨
気温
朝23℃ 夜27℃
歩数
34911歩
累計7668277歩
出費
コーラ・・100円
かき氷・・299円
ドリンクバー・・130円
生ビール・・349円
唐揚げ定食・・499円
パン×2・・177円
おにぎり・・105円
緑茶・・78円
アイス・・94円
計1831円
累計1004504円
食事
朝・・パン×2、おにぎり、アイス、緑茶
昼・・かき氷、ドリンクバー
夜・・唐揚げ定食、生ビール
道中・・コーラ

510日目 日南~宮崎

20080830004344
8月27日。7時起床。
バス停ベンチにて起。
朝方、バス停内で微睡んでいたら、バス停の脇に1台のバンが止まったので見ていると、運転席から降りてきたのはどうやらサーファーのようである。
日南、と言えば日南海岸か。最近は高校野球の日南学園てなことも連想するが。
自分はサーフィンをやらないのでよく知らないが、ここ日南はサーフィンの世界大会が行われるほど、有名なサーフィンスポットらしい。それだけ、サーファーも多いのだろう。車から降りてきたサーファーは簡単に準備を済ませた後、サーフィンボードを小脇に抱え、海の方に向かって歩いて行った。

サーファーを見ていると、あんなボードの上によく立っていられるなと思う。バランス感覚であろうか。自分は昔からボード系スポーツをあまりやらない。スケボーもスノボーも少しかじった程度である。得意ではないのだ。関係ないけど、球技もあまり得意ではない。未だにボールが真っ直ぐ投げられないので、キャッチボールが苦手だ。嫌いじゃないんだけど。そういや、走っても速くない。
あれ?
こうやって考えてみると自分はスポーツ全般が不得意であり、れ、おかしいな。そんなはずは。あれぇ?そうだったのか。自分には得意と言えるスポーツが無かったことに初めて気がついた。
はーん。なんかショックである。これまでは何の根拠もなく、自分が普通に人並みにスポーツを出来るものだと思っていたが、そうでもなかった。

バス停でそんなつまらぬ事に気がつき、しばらくボーッとしていたが、やがてあることに気づいて自分は浮かれた。
「あっ、分かった。じゃあアレだ。ははは、なんだ、そうかそうか、そういうことか」
と言っても、皆さんには何のことか分からないだろう。
つまり、こういうことである。自分は、スポーツは出来ないけど勉強が出来る、というやつだったのである。天は二物を与えず、と言うではないか。自分は頭で稼ぐタイプだったのだ。ははは、なるほどなあ、得心した。

・・はて?自分は勉強が出来たっけか?ふるふるとスポンジみたいにスカスカの脳をゆっくり回転させ思い出したのは、中学校の頃の中間・期末テストの結果である。
確か・・学年240名ほどの中で、自分の成績は常に200番前後であった。ってあれぇ?あれぇ?ダメじゃん。どうでもいい記憶だから都合よく忘れていたが、思い出してみると酷いものである。手を抜いた覚えはない。毎回、時間一杯頑張っていたと思う。しかも、240人中10人位は諸事情でテストを受けていなかった組じゃないか。てことは、リアルな数字は下から30番目くらいだ。そうか、自分の下にまだ30人も居たか。って、え?でも、それって・・嘘?えぇ?
くあっ。
何てこった。自分は昔っから勉強もスポーツも出来ん子だったのである。
くわわわわわわわわわわわわわわわ、忘れたい。
25年目の真実。初めて気づいたが、自分はそういう人間だったのだ。のび太やないかっ!そうだったのか。初めて知った。傷ついた。

くそう、元はと言えば、あのサーファーが現れなければ自分はこんな事を考えなかったものを。あのサーファーがバス停の脇に車を止めたばっかりに自分は自分というものを振り返ってしまった。自分自身に気づいてしまったではないか。あのサーファーさえ現れなければ、自分はただぼんやりとした不安の中に堕ちずに済んだものを。夢見心地で居れたものを。くそう、凹む、くそう、落ち込む。
そんなことがあり、自分は朝からバス停で軽く戦慄いた。外は雨。心の中も雨であった。一日が始まろうとしていた。

(写真は、荒れ狂う心の海岸線で自分の思考が停止し、行き止まりになっているところ。)

天候

気温
朝26℃ 夜27℃
歩数
23706歩
累計7691983歩
出費
焼魚・目玉焼き定食・・850円
生ビール・・500円
風呂代・・200円
カップラーメン・・195円
おにぎり×2・・210円
ドリトス・・103円
缶ビール×2・・394円
計2452円
累計1006956円
食事
朝・・焼魚・目玉焼き定食、生ビール
夜・・おにぎり×2、カップラーメン、ドリトス、缶ビール×2

511日目 宮崎~宮崎市街

20080830100616
8月28日。7時40分起床。
道の駅ベンチにて起。
宮崎市街を目指して自分は歩き始めた。
このところ、あまり天気がよくなくて、雨が降ったり止んだりを繰り返している。段々に宮崎市街に近づきつつある国道にて、段々町が栄えてくるのと同時に、段々雨が降りそうな気配になってきたので、自分はドライブイン様のうどん屋に逃げ込んだ。
そのうどん屋から出てくる客達が皆、口を揃えてこう言うのである。
うまかったぁ。あーおいしかったぁ。
ここはそんなに美味いうどん屋なのか、と思い自分も食べようと思ったのだが、ざるが700円していたのでやめた。我ながら吝嗇な男である。

宮崎市街地に到着。まずは宮崎県庁を見学。東国原知事効果で、最近ではこの県庁を訪れるツアーまであるそうな。県庁前の通りは観光客で賑わっていた。さすがだ。残念というか、当然というか、知事には会えなかったけど。
その後、街の中心部にあったTSUTAYAの大型店舗へ。
TSUTAYAに限らず、紀伊国屋とかHMVとかタワレコとか、でかい本屋やCD屋の在庫には頭が下がる。その完璧なまでの品揃えにワクワクする。そこら辺の店舗には置いていない商品を実際に手に取り見ることが出来るのは有り難い。楽しいわ。嬉しいわ。地元にもこんな店が是非欲しい。
そこから少し歩いて、インターネットカフェへ。自分は以前ここに書いた携帯電話の音楽データの書き写しをしたかったのだけど、結論から言って出来なかった。
メモリーのメディアって今色々な種類があるけど、それぞれの互換性ってクソ悪いね。何でこんなに複雑にしたのかと思う。後々の事を全く考えずに企業同士が争うから、消費者がとばっちりを受けるのだ。最初から話つけて、SDならSDで統一してくれればいいじゃないか、ややこしくなるだけなんだから。と思うけど、まあ、それが出来れば苦労はないのか。
しかし、ならば、SO905iにソニーがメモリースティックを捨ててマイクロSDを取ったというのは、やはり疑問である。
また、前に使用していたSO903iはウォークマンだけの機能でも使えるのかと思ったら、それは出来ないように作られている。携帯本体にも数万円のお金を払ってるんだから、使えてもいいんじゃなかろうかと思うのだが。

夜、インターネットカフェと同じビルに入っている温泉へ。
スーパー銭湯というやつで、中には床屋、マッサージ屋、居酒屋と設備が充実していた。
自分は風呂上がりに居酒屋に寄。偶然にも生ビール半額キャンペーン中で、生中を立て続けに注文。立て続けに呑んだら、今度は体が冷えてしまったので熱燗で温めた。うめえなあ。
ほろ酔いになって仮眠室へ。やがて閉店時間になったのでお金を払って店を出ると、同じ仮眠室で寝ていた若い男性が、自分を見て
「旅ですか?」
と聞いてきた。
「はい」
答えると、
「良かったらうちに泊まりに来ませんか?」
と言う。
突然のことでビックリしたが、事情はすぐに飲み込めた。というのも、彼は元旅人だったのである。
旅人というのは旅人に敏感なのだ。そして旅人を見ると優しくしたくなるのである。何故なら、自分がそれだけ人に優しくされてきたから。恩返しがしたいのだ。きっとこれは旅人に共通した気持ちなんだと思う。
有り難いお誘いではあったが、自分はお礼を言って断らせて頂いた。後、その場にあったベンチで眠。

天候
曇り
気温
朝27℃ 夜26℃
歩数
28139歩
累計7720122歩
出費
アイス・・120円
飲料×3・・324円
おにぎり×2・・210円
パン・・125円
風呂代・・400円
インターネットカフェ代・・1100円
カレーライス・・300円
居酒屋代・・4190円
計6769円
累計1013725円
食事
朝・・おにぎり×2、パン、野菜ジュース
昼・・カレーライス、ドリンクバー
夜・・生ビール×4、熱燗、冷奴、ナスの一本漬け、ししゃも、たこぶつ、ベーコンオニオンピザ、釜たまうどん
道中・・アイス、メロンクリームソーダ、ポカリスエット

512日目 宮崎市街~佐土原

20080831203507
8月29日。10時10分起床。
ビル内アミューズメント施設のベンチにて起。近くのローソンで朝飯にしつつ、わはは、便利だコンビニ、都会やなぁ都会やなぁと頻りに感心して、通りのヤマダ電機なぞの自動ドアを自動でオープンさせたりした。すなわち入店。
特に用はない。
だけれども、せっかくの都市である。ここを過ぎたらもう大型店とかないだろうし、と思って入ってみた。都会やなぁって感動しながら。
そうそう、自分はこんなパソコンが欲しいんだよな。で、プリンターはこれを買って、あっそうだ、一眼レフの中級機を見たかったんだ、ハードディスクを外付けで増設して、おっ、このステレオいーやないの。洗濯乾燥機はやっぱドラム式が欲っしいわあ、欲っしいわあ。って、自分は幸せな妄想にしばし浸って満足してから、何も買わず、屁を一発こいて店を後にした。うっざい客だなぁ。

ヤマダを出た自分は今度は回転寿司屋に入った。
ここの寿司屋はちょっと変わっていて、回転レーンの上を新幹線が走っていた。
って、こんなことを書くと
「笑止!寿司屋の中に新幹線?うわっ!うわーっはっはっはあー・・笑止!新幹線が寿司屋の中を走っていたら世も末ですな。うわっ!うわーっはっはっはあー笑止!」
と仰る方があるかも知れぬが、まあ、待ってください。話をよく聞いてくださいよ。
新幹線てのはオモチャなのです。あのね、オモチャの新幹線のレールが寿司レーンの上に平行に走っていて、これが何の為にあるかというと、板前は常に店の奥に居てさ、どうやら客が注文した品を寿司レーンで流してくるのではなく、この新幹線に乗っけて特急で運んできてくれるようなのである。
それが証拠に、他の客は席の目の前にある呼び出しボタンを押したる後、駆けつけてきた女性店員に「ハマチと玉子」なあんて言いながら、待っているとどこからかプルルルルッという電子音がして、シャアアアアアッ。滑るようにハマチと玉子を乗せた新幹線が走って行って、その客の前で停止、客はこれを取った後、これまた目の前の発車ボタンを押して新幹線を板前のところへ帰したのである。ね。どうですか。
一連の流れを見ていた自分は軽く震えた。
感動したのと同時に、この大の大人である自分の中の大きな子供心がくすぐられたからである。だいたいにして男というのは、いくつになってもこういう物に弱いのものだ。
自分は、自分も新幹線で寿司を運んできてもらわにゃ気が済まなくなった。
といっても、いきなりは恥ずかしい。ここは少し様子を見てと、レーンに回っていたタコなどを軽くつまむなどし、自分の横にいた2人組の女性客が、呼び出しで寿司を注文するのを見て、今だっと思い、自分も呼び出しボタンを押したのであった。

かくして駆けつけてきた店員に、自分はビンチョウとエンガワとサーモンを注文した。
店員が
「新幹線が参りますので、お皿をお受け取りになった後、こちらのボタンを押してください」
と先ほどの発車ボタンを指して言うので、
「御意」
返事をすると、引き下がっていった。

しめしめ。やってやった。これであとは新幹線が自分の目の前に停車するのを待つばかりである。むほほ、むほほ。一人、周りにバレぬよう心の中でスキップを踏んでいると、先ほど注文した女性客の寿司が新幹線に乗せられて運ばれてきた。女性はそれを受け取って、発車ボタンを押している。新幹線はシャアアアアアッという音をたてて店の奥へと消えていった。
おほっ。次は俺の番や。浮かれる自分。
と、そこに後ろから声をかけてきた者があった。
「失礼致します」
なんや、今忙しいがな。振り返ると、そこに立っていたのは板前である。
「お待たせしました。サーモンとビンチョウとエンガワになりますねー」
なぬ?そんなもん注文した覚えはないんだけどな。・・いや、待てよ。注文したな。しかし、あれは新幹線が・・。
事態が飲み込めない自分に板前はさっさと寿司を渡して帰ってしまった。新幹線はやってこない。

・・つまり、こういうことであった。
新幹線は一車両しかない。どうやら、自分の頼んだ寿司と女性客の寿司がかぶったため、女性客の寿司は新幹線で、自分の寿司は板前が直接持ってきてくれたらしいのだ。

・・・・・。
いっらーーーーーーーっん!!その配慮、いっらーーーーーーーっん!!!自分は悔やんだ。女性客のすぐ後に寿司を注文した自分を呪った。自分は新幹線に乗ってやってきた寿司を食いたかったのである。新幹線に乗ってない寿司なんて、ただの寿司じゃねえか。うまいっ。ちくしょうっ。

寿司屋を後にした自分は、気を取り直し、さあしっかりと歩き始めるかと思ったのだが、100歩も行かない内に今度は宝くじ売場が目についてしまった。
まあ、でも、宝くじ売場なんて珍しいものじゃない。通り過ぎながら横目で見ていたら、どうも販売員の女性の様子がおかしい。
例の売場たる小屋の中で、机に両肘をつき、頭を抱え、髪の毛をかきむしっていたのである。何かあったのだろうか。
近づいて様子を見てみると、ぱっ、様子はすぐ普通に戻ったが、その顔が憂鬱そうに見えたので、これは・・もしかしたら思ったより売り上げが伸びずに遣る瀬なくなっているのかもしれない。そう思い、自分はナンバーズ3を2口買ってあげた。
が、女性の憂鬱そうな顔は結局直らなかった。何故だ。福が逃げていくではないか。

んで、その後はコインランドリーでマターリしたりなんだり。

天候
曇りのち雨
気温
朝27℃ 夜28℃
歩数
12499歩
累計7732621歩
出費
コインランドリー代・・500円
缶コーヒー・・100円
ナンバーズ3×2・・400円
おにぎり×2・・210円
野菜ジュース・・74円
缶ビール・・139円
回転寿司代・・1260円
唐揚げ定食・・788円
計3471円
累計1017196円
食事
朝・・おにぎり×2、野菜ジュース
昼・・回転寿司×9皿、アサリの味噌汁
夜・・唐揚げ定食
道中・・缶ビール、缶コーヒー

513日目 佐土原~川南

20080911065619
8月30日。6時起床。

駅ベンチにて起。
道中のパチンコ屋にて、デスノートを全巻読破。
今日はジョイフルを5店舗も見た。
前にも書きましたが、ジョイフルの本店は大分県にあって、今宮崎だから、つまりこれは近づいているということであり、ニヤ、あわよくば本店を訪れてみようなんて考えているのです。
にしても、ジョイフル多いなぁ。

歩いていても時間の波で襲いくる雨、ガソリンスタンドに避難して、アスファルトに叩きつける雨筋を見つめながら、そのままそこで眠。

天候

気温
朝26℃ 夜24℃
歩数
30937歩
累計7763558歩
出費
カップラーメン×2・・368円
コーラ・・120円
オレンジジュース・・84円
サンドイッチ・・245円
おにぎり×3・・325円
缶ビール・・195円
計1337円
累計1018533円
食事
朝・・カップラーメン、サンドイッチ、オレンジジュース
昼・・カップラーメン
夜・・おにぎり×3、缶ビール
道中・・コーラ

514日目 川南~日向

20080911195505
8月31日。6時20分起床。

ガソリンスタンドで、おいちゃんに起こされる。
「おい、何してんだ」
「あっ、おはようございます。・・実はカクカクシカジカ・・というわけで、ここに避難させて頂いたのですが、身動きが取れなくなってしまって寝床としてお借りしました。すみません」
自分はおいちゃんに謝って、礼を言った。
おいちゃん、いつもの店の入口に銀シートが丸まって横たわっていたわけだから、驚いたろう。
思い出すなぁ。ガソリンスタンドに寝たのは2回目である。その時もやはり、朝、店主のおっちゃんに起こされて中国人と間違われた。あれは、どこだったろうか。

道の駅で明らかにチャリダーな青年を見かけ、話しかける。これが、今後の運命を大きく変えようとは、この時、夢にも思わない。

自分はそのチャリダーと別れた後、一人、温泉へと向かったのだが、温泉でそのチャリダーと再会。話し込んでいたところ、それがきっかけで、ある人と出会った。

天候

気温
朝24℃
歩数
31076歩
累計7794634歩
出費
缶ビール×3・・580円
風呂代・・500円
しみチョコ×2・・60円
飲料×3・・334円
おにぎりセット・・300円
パン・・100円
アイス・・62円
のり弁当・・350円
カップ沖縄そば・・195円
フォーおっちゃん・・1000円
(道の駅で、持ち金が500円しかなくて明日の飯が食われへんと嘆いていたおっちゃんに千円をあげた。後で聞いた話によると、これがおっちゃんの手口らしい)
計3481円
累計1022014円
食事
朝・・のり弁当、カップ沖縄そば、カフェオレ
夕・・おにぎりセット、パン、缶ビール
夜・・餃子、白飯
道中・・缶ビール×2、しみチョコ、CCレモン、オレンジジュース、アイス

515~522日目 都農滞在

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20080911225839
20080911225837
20080911225833
この8日間の事をどう話そうか、すごく悩む。

ブログの更新が途絶えていたのには訳がある。

515日目の前日、つまり8月31日。
自分は道の駅で知り合ったチャリダーの青年と温泉の休憩所で話をしていた。
と、そこに声をかけてきた人があった。家族で温泉に来ていたお客さんである。

御主人が、自分達に対して
「うちに泊まりに来ないか?」
と誘ってくれたので、自分達はその言葉に甘えることにした。御主人の名はKさんという。

それから数えて10日間、自分達はKさんのお宅にお世話になった。

色々な事をさせて頂き、教わった。サーフィン、合気道、太極拳。バイクのサイドカーに乗せてもらい、海まで連れて行ってもらった。そして毎日、徹夜で勉強を教えて頂いた。勉強、とは社会についてである。
何故に見知らぬ人間にそこまでするのであろうか。皆さん不思議に思われるかもしれない。はっきり言って、自分も不思議である。ただ、Kさんは日本を憂いていると話していらっしゃった。

Kさんは現在、『ヤフオク』で生計を立てているそうだ。ある部門の売り上げで日本一になり、年収は1億超だという。それ以前の仕事の話も色々と聞いたのだが、自分のボキャブラリーでは語り切れず、野暮になるので控えようと思う。

とにもかくにも、自分は凄い人と知り合った。これまでの自分の人生の中で圧倒的に凄い人。そうして10日間、自分のこれまでの人生とこれからの人生を指導して頂いたのだ。
こう書いていて自分自身、この出会いがまだ不思議に思えてならない。旅ってのは、恐ろしいなと思う。常に一瞬一瞬が運命を左右する。

このブログに対しても、Kさんからいくつかのダメ出しを頂いたので、少しずつやり方を変えていこうと思う。

また、それにつき、新しくmixiの方で詩のブログを開設しましたので、mixiのアドレスをお持ちの方は、遊びに来て頂けたらと思います。高沢里詞で検索出来るかと思います。よろしくお願いします。

では、また明日。

523日目 そして歩き出す

20080912204125
何度、旅を中断して、再開してを繰り返しているのだろうか。いや、自分にとっては全て引っくるめて、旅ではあるのだけど。

8月31日に自分が居た、日向の道の駅までKさんに車で送ってもらい、お別れした。チャリダーの青年と一緒にしばらく歩く。
8日間のことをあまり短くまとめすぎたので、彼の名前を書かなかったが、彼はタカノ君という。茨城からチャリで日本一周をしているそうだ。この8日間で彼と共に暮らし、語らい、仲良くなった。

自分はこのブログを少し改造していくと書いた。何故、改造する必要があったかというと、まあ、簡単に言えば、ブログがつまらない、とKさん宅で指摘されたからである。
今までもこのブログに関しては、ご覧になられている方々から様々な意見を頂戴してきた。自分はそれらの意見をなるべく中身に反映させてきたつもりだが、この際である。タカノ君の意見も借りて、インターネットカフェでブログ改造の打ち合わせをする事にした。
というわけで、二人でインターネットカフェへと向かうことに。

9月9日
宮崎県日向市道の駅「日向」~宮崎県日向市市街
天候
晴れ
気温
計測なし
歩数
15178歩
累計7809812歩
出費
呑み代割勘・・1000円
缶ビール・・414円
無印Tシャツ×4・・1366円
マッキー×2(黒・赤)・・316円
スティックのり・・263円
計3359円
累計1025373円
食事
朝・・ビビンバ、麦茶、アイスコーヒー
昼・・梨
夜・・おにぎり×3、ドリンクバー、缶ビール

524日目 カフェ雄とカフェ蔵

20080914014229
宮崎では、実によく東国原知事の似顔絵を見かける。そこら中の看板で使われている。この辺りに宮崎の県民性のようなものが窺える気がする。

昨日の夜より、インターネットカフェに籠っている。
タカノ君が、
「インターネットカフェと漫画喫茶って何が違うの?」
と聞いてきたので
「分からない」
と答えた。何が違うんだろう。
朝、店を出ようとしたら雨。延長、延長で結局今夜も二人でネットカフェナンミナーになった。
昨日、ファミマで購入したTシャツに手書きで
「徒歩で日本一周」
と書きこんだ。ダサい。
ダサいが、今度から自分はこれを着て歩く。何故なら、その方が世の中が面白くなりそうだから。

9月10日
宮崎県日向市市街滞在
天候

気温
計測なし
歩数
計測なし
累計7809812歩
出費
インターネットカフェ代(飯代含む)・・4140円
缶ビール・・180円
計4320円
累計1029693円
食事
朝・・カレーライス、ドリンクバー
昼・・カレーライス、ドリンクバー
夜・・カレーライス、ドリンクバー、缶ビール

525日目 骨のまわりの肉はうまい

20080914021912
20080914021910
シャッターに、骨のまわりの肉はうまい!!って、大胆な宣伝をする肉屋だなと思ったら、レンタルビデオ屋でした。なんで?
もう一枚はトトロの駅。旅人の間では結構有名らしい。

丸々1日半を過ごしたインターネットカフェを退店。タカノ君ともお別れとなった。
思い起こせば11日前、ちょっと声をかけただけのつもりが、こんなに長い付き合いになるとは思わなかった。
縁とはつくづく不思議なものだ。この関係、自分が頑張ったわけではないし、タカノ君だってきっと流れに身を任せていたのだろう。運命としか言い様がない。
「帰ったら、遊びに行くよ」
と自分は言った。
どんどんと小さくなってゆくチャリの後ろ姿が少し哀しかった。

その後、デジカメが壊れて、オレンジジュースを飲んだら全身にじんましんを発症。
えええ?
マイクロSDは、コツコツ溜めた音楽データが飛ぶし。
だから今日の教訓は、何事も運命。とりあえず安物はダメ。

9月11日
宮崎県日向市市街~宮崎県延岡市川島
天候
曇り
気温
朝26℃ 昼32℃ 夜23℃
歩数
31897歩
累計7841709歩
出費
飲料×5・・536円
インターネットカフェ代(飯代含む)・・2080円
メール便代・・80円
カップラーメン・・185円
缶ビール・・222円
大盛のりタル弁当・・360円
デジカメデータCD書き写し代・・380円
計3843円
累計1033536円
食事
朝・・カレーライス、ドリンクバー
昼・・大盛のりタル弁当、ミネラルウォーター
夜・・カップラーメン、缶ビール
道中・・レモンティー、オレンジジュース、森永ヨーゴ、マッチ

526日目 俺は坂本竜馬を殺った奴の子孫

20080914123847
真珠養殖場前バス停前をうつむきながら歩いたが、真珠は落ちていなかった。
の巻。

先日のKさんから聞いた話だが、宮崎に坂本竜馬を殺した男の子孫を名乗る者がいるらしい。なんのこっちゃ。
虚か実か知らんが、そういう話が出るということはコレ、当人がそう言っているからに違いなく、では何故、その人がそんなことを言い触らしているかというと、まあ、カッコいいと思ってるからだろう、多分。

全然、カッコよくない。ってのは当人は気づかない。
坂本竜馬を殺した男の子孫は微妙である。微妙すぎる。一瞬、笑いを取りにきたのかと思ってしまう。
でも実は、こういうことって世の中に結構充満していたりもするんだよな。
虎の威とタイガーバームは安売りしている。自分も気がつけば買っているもんだ。

9月12日
宮崎県延岡市川島~宮崎県延岡市北浦・道の駅『北浦』
天候
晴れのち雨
気温
朝21℃ 昼32℃
歩数
41051歩
累計7882760歩
出費
飲料×4・・607円
アイス×2・・163円
カップラーメン・・175円
温水シャワー代・・100円
ポテチ×2・・262円
缶ビール×2・・480円
笹かま・・105円
計1892円
累計1035428円
食事
朝・・カップラーメン、アイス、ドデカミン
昼・・アイス、コーラ
夜・・ポテチ×2、笹かま、缶ビール×2
道中・・レモンウォーター、ミネラルウォーター
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プロフィール

高沢 里詞

Author:高沢 里詞
埼玉県行田市出身
S57・12・7生
26歳♂
B型
パンクロッカー・詩人
行田秘湯の会会長
S・O’S(スーパーアウトドアーズ)部長
行田不毛の会会長
行田死語の会会長

注※どの会も新規会員募集は行っておりませんが、もしも会員になりたい方がいましたら密談でどうぞ。

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