スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

847日目 行田不毛の会

7月30日。8時起床。

9時仕事開始。
いつも通り仕事に取り掛かり、いつも通りに仕事をこなす。
と言えば、語弊があるかもしれない。
自分はまだまだここで覚えきれていない仕事がたくさんあるのだから、いつも通りではいかんのだよ。
昨日より成長してないとアカン。
て、しかし、自分が言いたいのはそういうことでなくて、いつも通りでないことが今日一つだけあったことを強調したくて、そう言ったんだな。

てのはですね。

結論から言いまして、今日、NHKに青雲が登場しました!イエー!パフパフ!!
1、2分ではあったけど、卓ちゃんと爆笑したもんね。
「ひー!アホ面アホ面!こら、いかんよ~!!」
って、テレビに向かってツッコみまくり。
あーおもろかった。

こちらがその番組になります。是非、ご覧になってみてください。


話は変わり、自分は昔から効率主義な反面、非効率、非生産が好きで、その好きが高じ、地元で『行田不毛の会』てなものを作ってしまった。
これ、どういう会かというと、まあその名の通り、不毛なことをする会である。

不毛なことって何だ?

とおっしゃる方があるかもしれないが、不毛というのは、例えば、ぐるぐるバット、あれ不毛である。
バットに頭をこすりつけて、それを軸にぐるぐる回って、結果、フラフラするだけなんだから、あんな不毛なこともない。
で、そういうことが好きなんだな、自分は。
人間は効率を求めて生活しているけど、実は心が欲してるのは非効率、何も考えなくていい不毛なことだったりするんじゃないか、と思うのだ。

それで、行田不毛の会の活動として、主に吞み会てなものがある。

吞み会の何が不毛かというと、その会話である。

一昨日食べたピーナッツが、そのままケツから出てきた。

ナンパしようとしたら、若作りした自分の母ちゃんだった。

斬鉄剣で切れないものって何だっけ?

みたな話が、自分は大好きだ。

明日、何か役に立つわけでない、そんな非生産な話が好きなのだ。

久々に会活動を行いたいなあ、なんて思った。

高知バイト20日目
天候・・曇り
食事・・朝(レトルトカレー)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯、ビール×2)

卓ちゃんのブログ
スポンサーサイト

theme : 本日の日記
genre : 日記

848日目 新入りは女子高生

7月31日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、草刈正代。

さっき、ヤフーのニューストピックスを見ていたら、衝撃のニュースが記載されていたので、ここに転載したいと思う。


明石タコ豊漁、例年の2倍「海底タコだらけ」

兵庫県明石市がマダコの豊漁に沸いている。暖冬で春先の水温が高かったためとみられ、漁獲量は例年の2倍、1日で100匹以上つり上げる太公望もいる。(読売新聞)


今すぐ、明石にタコを捕りに行きたい。
明石、今年中に行ってやる、と野望を胸に秘めた。



昨日くらいから、この寮に新しい寮生が入ってきた。
寮生というか、仕事仲間になるのだけど、皆さん、聞いて驚かないで下さいよ。
僕はビックリしましたからね。
なんと、新しく入ったその寮生、女子高生である。
小汚いおっさん二人が住み着いて、暗くジメジメした寮に女子高生がやってきたのである。
まるで、汚泥に咲いた一輪の花だ。

「わあ、こんなところにも花が咲くんだあ!」という。

しかし、なんだ?この漫画みたいな展開は?面白いじゃないか。

さっき、食堂で3人で飯を食いながら、色々話してきた。
なんでも、彼女は夏休みの間だけの住み込みのバイトであり、何故、海辺の果樹園なのかというと、ゆくゆくはこのホテルで働きたいかららしい。
彼女のしっかりとした目的意識に、ただただ感嘆の音を漏らすおっさん二人。

話をしていると、彼女は毒草に興味があるらしいことが分かった。
それから、イベリア(リベリア?)戦争にも興味があると話していた。
自分は身近な毒草について教えてもらった。
なんか、おしろい草の白い粉は体に毒らしいけど、おしろい草が分からなかった自分が悲しい。

卓ちゃんが
「最近の高校生の流行りはなんなの?」
と聞いたところ、
「みんなとは違うと思いますけど、私は専門書を読むことです」
と答えた彼女。

高知バイト、残り1か月。

年齢差10。

おっさん二匹と女子高生一輪の奇妙な共同生活が幕を開けた。

高知バイト21日目
天候・・雨のち曇り
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(レトルトカレーライス)

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

雑踏

世界がまわる
時代がめぐる
私は目をまわし
ぐにゃんぐにゃんの夜が来て
マンホールの上に寝そべった
こみ上げる下水の臭いに顔を覆われ
夜明けはすぐそこで待っているというのに
立ち上がれないのは
気力がないからか
そこが居心地いいからか
寒い冬に
生暖かい風は真実だ
いまこの世界で
たった一つの真実だ
雑踏を行く
全ての足音を子守唄に
吐いて
吐いて
吐いて
吐いて尚
立ち上がって


(2008年)

酒呑もう

20年前に拾った石が
捨てられずそのまま
宝物になっちまったんだ
家の机に置いてあるから
それを見せてやるから
おい今夜 うち来いよ
酒呑もう 酒呑もう
酒呑もう 酒呑もう

ショーケースの中の化石なんて
たいした価値はない
マンモスのウンコなんかより
あの石の方がカッコイイぜ
それを見せてやるから
おい今夜 うち来いよ
酒呑もう 酒呑もう
酒呑もう 酒呑もう

月の石と変わりはないさ
どこにでもある地球の石で
誰も見向きはしないけど
全宇宙にたった一つ
それを見せてやるから
おい今夜 うち来いよ
酒呑もう 酒呑もう
酒呑もう 酒呑もう
酒呑もう 酒呑もう
酒呑もう 酒呑もう


(2009年・「酒飲もう」[2007年]改)

849日目 メモ帳のメモ

8月1日。8時起床。

9時仕事開始。

「夢を追うのに大事なこと
ビジョンを持つこと
いくつあるのか分からない
柱を数えていくより
その柱が何本あるのかを把握して
そこから1を目指すのだ」

「100しかないのに
1000の恐れを抱き
10であきらめてしまう前に
その柱が100であることを
しっかりリサーチして迎え撃て」

と、自分のメモ帳に書いてある。
一日の終わりに自分は自分のメモ帳を確認し、今日どんなことがあったか思い返すのだけど、だいたいこんなことが書いてある。あと、今日食べたもの。

これは、なんでこんなことをメモしたかと言うと、まあ、今日自分は仕事が早く終わって、卓ちゃんと散歩に出かけたんだな。
そんで、ホテルから徒歩15分くらいの所にある「ヤ・シィパーク」っちゅう道の駅で、潮風バーガーなるご当地バーガーが売っているというので行ってみたのだけど売り切れで、そんじゃあ仕方ねえってことで、さらに歩いてローソンへ向かったんだよ。向かったのさ。

そしたら、その道中、自分たちが歩いていた国道沿いに高架線が走っていてね、柱に113とか114とか数がふってあった。
それが柱の数を表すものだってのはすぐ分かったけど、一体この柱はどこまで続いてるんだと思ったんだ。
障害物が多すぎて、目で確認は出来ないけど、もしかしたら130で終わってるかもしれない。
だけど1500まで続いているかもしれない。

1500だったら、どうだろう。めんどくせえな。数が分かってたら楽しいんだけどな。

ふと思ったんだ。1を目指すのは楽しいじゃないか。

段々数が減っていき、1に近づいてゆく感動。

それを思った時、これはまんま夢と同じだなと思って、急いでメモ帳を取り出して書き留めたんだ。

夢をかなえた多くの人間が語っている「ビジョンを持ちなさい」というのは、こういうことだったんだと理解できた。
つまりビジョンとは、見えない先の柱ではなく、1本目の柱なのだと。
つまりビジョンを見るとは、すなわち自分の立っている場所をしっかりと確認することなのだと。
自分が10本目の柱にいるのか100本目の柱にいるのかで、やることが変わってくる。
それを理解しろと。
それを理解することが「ビジョンを持つ」ことなのだと。

目標は簡単に見つかる。
見つからないのは、いつも、そんなアプローチだ。

散歩中にこんなものを見つけたので写々る。
昭和64年建造の橋
これ、昭和64年1月って、すごいな。昭和64年の小銭とか稀少だしね。

跳ね上がった橋
これは、825日目のブログに載せた写真と同じ橋である。
近くで見ると、こうなのね。

夜、仕事先でお世話になっているAさんからブドウを頂いた。
高級ブドウ
Aさんは彼女さんと共に、わざわざ僕らの寮へと足を運んで、これを持ってきて下さった。
卓ちゃんとテンションが上がって、「ヒャッホー!ブドー!」と叫んだ。
ブドウと卓ちゃん
冷蔵庫に入れて冷やし、明日食べることにして、眠。

高知バイト22日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(バイキング飯)
夜(スパゲッティミートソース)

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

のんびりいこうぜ

自転車は歩行者ほど急に曲がれないし

自動車は自転車ほど急に曲がれない

電車は自動車ほど急には曲がれないし

飛行機はきっと電車ほど急には曲がれないだろう

だからたぶん

ゆっくりっていいことだ


(2008年)

850日目 寮、家族化

8月2日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、プール清掃。

フラワーカンパニーズを聴いている。
フラワーカンパニーズの『深夜高速』は名曲だ。
フラカンは名曲多いよなあ。まあ、個人的趣味だけど。


youtube『深夜高速』フラワーカンパニーズ
(携帯電話の方はこちらからどうぞ)

寮にまた一人、新しい子が入った。
今度は17歳の男の子である。
高知の高校生は、アルバイトで遠征するんだろうか?
ホテルの寮に高校生が2人。
自分の地元ではこんな話、まず聞いたことない。

そんな食卓であるから、まあ、話が面白い。

最年長、卓さん28歳♂を筆頭に、26歳♂自分と、18歳♀Mちゃん、17歳♂S君の4人で夕食。

高知の心霊スポットの話で盛り上がる。

現役高校生S君の怪談話はとても巧く、自分はブルブルと震えあがった。

室戸がやばいらしいっすよ、室戸が。

MちゃんはMちゃんで

「実は私の家系って、代々口寄せなんですよ。ひいおばあちゃんで途切れちゃったんだけど、続いていれば私で10代目です」

なんて言い始める。

しかも、このホテルのすぐ近くにある空き家が「でる」場所らしく、その「でる」ものが「でた」のを一度も見たことのない自分は、半信半疑で

「嘘だろう?」

と聞き返すと、

「いや、これガチっす」

と言って、実際にその家に入った時の話を披露し始めたので、さらに場が盛り上がった。

幽霊が見えるという人に、この旅の中で何人も出会ってきた。

自分はそのすべての話を疑っていないが、いかんせん、自分が見たことないものだから、話が腑に落ちない。

誰にでも幽霊が見えるメガネとか発売しないだろうか。夏に一本、クーラー要らず。みたいな。

それから、高知ではまこと酒が盛んならしく、

「高校行ったら、みんな親から飲酒許可がおりますね」

と言っていたけど、本当だろうか?そういう土地柄なんだろうか?

高知には『返杯』という独特の酒席ルールみたいなものがあり、

「高知では、高校生になって返杯知らんと恥ですからね」

と言っていた。いいなあ、埼玉ももっと酒が盛んにならんかな。

一応言っておくけど、日本国では未成年は酒を呑んじゃダメである。

しかし、まあ・・、自分は小学生から呑んでたからなあ。人のこと言えないんだよなあ。

自分が小学生の頃に「越の寒梅」って、えらい有名な日本酒が高値で取引されていて、それを手に入れたって、親戚のおじちゃんが正月に持ってきたんだよ。

で、当時、自分もその名前は聞いたことがあったし、親たちがうまいうまいって呑むもんだから、自分も隠れて一升瓶持ち出して、部屋の隅でラッパ呑みしてたら見つかってねえ。

怒られたなあ。

そんな話も思い出した。

高知バイト23日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルト牛丼)
昼(バイキング飯)
夜(スパゲッティミートソース)

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

ラブラー

油そばの中の夢をつついてる

夜の繁華街

ネオンに誘われやってきては

呑み干し

呑み干し

呑み干し

この街

今日もラーメンを恋してる

851日目 突然の訪問者

8月3日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、雑務。

夜、寮にて家族会議、もしくは団らん。食堂は談話室。

のち、22時半頃、部屋に戻るとケータイ電話に着信3件。

誰だろう?

思いながら見てみると、幸さんからである。

幸さんというのは、ここによくコメントを下さる、手塚幸というミュージシャンの方である。

こんな夜にどうしたんだろうか?

折り返し、電話をかけてみると数コールで出た。

「はい、もしもし~」

「もしもし、こんばんは幸さん、どうしたんですか?」

「あ、さろ坊?お久しぶりです~」

そんな感じで会話は始まったのだが、間もなく、幸さんが妙なことを言い出した。

「302にいるんだよね」

はて・・?302って何だろうか?どこかのライブハウスだろうか。

「302ですか?」

「うん、302」

「302・・?」

「302」

「なんですか、それ?」

「海辺の果樹園の302」

「え?」

「いや、今ね、海辺の果樹園にいるんですよ」

「え?なんですか?」

「海辺の果樹園の302に泊まってるんだよね」

「え?・・・えええええええええええええ!??」

びっくりした。かなり、驚いた。
なんと、幸さんはマネージャーのトモコンさんと共に、今日、海辺の果樹園に泊まりに来ていたのである。

「渡したいものがあるから、今から会える?」

とおっしゃるので、自分は廊下に飛び出しながら

「行きます、行きます!」

と叫んでいた。

卓ちゃんの部屋をドンドンと乱暴に叩き、事態を伝える。
卓ちゃんも卓ちゃんで

「マジでっ!?」

と驚いている。

夜中の22時半、ここでこんな楽しみが待っているとは思わなかった僕らは、うひゃーだか、ふひゃーだか言って、ホテルに向かって走り出した。

幸さんと出会ったのは、去年の広島でのことだ。

7か月に及んだ広島バイトを終え、なぉさんと呑んで別れた帰り道、小雨の降る中、シャッターの下りた店の前で歌っていた。
その時の日記がこれ

その後、ブログ上で頻繁に連絡を取り合い、再会したのが去年の暮れの東京・浅草である。
その時の日記がこれ

そして今回、まさかこんな形で再会できるとは思わなかった。
サプライズでの登場、わざわざ高知までようこそおいでくださいました、幸さん。

302号室で4人、乾杯。
卓ちゃんは初顔合わせであったが、楽しい話に耽った。
そして、手渡された幸さんからのプレゼント。
今の自分たちに、これ以上のプレゼントがあるだろうか。段ボール箱の中身は、缶ビール1パックと食料品のセットであった。

幸さん、本当にありがとうございました。

明日、仕事終わりに高知市街へ路上ライブと呑みに行こうと約束して、興奮冷めやらぬまま、寮に戻った。
卓ちゃんと先ほど貰った缶ビールを飲みながら、興奮を冷まして、眠。

高知バイト24日目
天候・・晴れ
食事・・昼(お弁当)
夜(ケーキ、レトルトカレーライス、ビール×2、いかあげのお菓子)
※僕らにケーキを下さったTさん、どうもありがとうございました♪

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

おばちゃんの詩

おばちゃん

あなたは自分に便宜を図り

おばちゃん

あなたはいつも楽をする

ダメだダメだ おばちゃん

自転車の空気は自分で入れてくれ

「どうせ暇でしょう」じゃない

ダメだダメだ おばちゃん

男子トイレに入っちゃだめだ

女子トイレが混んでるのは

理由にならない

ダメだダメだ おばちゃん

ちゃんと線の中に止めてくれ

斜めに止めたら

この車が止められない

ダメだダメだ おばちゃん

そんなに取ったらダメだ

食べ放題でも

後ろに人が並んでるんだ

ダメだダメだ おばちゃん

歩道をふさいで

話し込んでちゃダメだ

通れない

ダメだダメだ おばちゃん

車道をふさいで

自転車乗っちゃダメだ

通れない

ダメだダメだ おばちゃん

ウインカーを出してくれ

死にかけた

死にかけた

だからダメだ

ダメだダメだ

ダメだダメだ おばちゃん

ダメったらダメだ


(2009年)

852日目 高知の夜

8月4日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、続き。

仕事上がりに食堂で、昨日、幸さんからもらった缶ビールを呑んでいた。

で、自分が2本目を呑もうかどうしようか悩んでいたところで、卓ちゃんがこう言ったんだ。

「取っておいて、明日呑んだ方がいいよ。一番うまいのは1本目だからね」

まったくだ。その通りだ。

自分は2本目を呑むのをやめて、冷蔵庫に戻した。

そこで、ハタと思ったんだ。

これから風呂行って、戻ってきたら、このビールは1本目になるんだろうか?

卓ちゃんに聞いてみた。

「何時間空けたら、2本目のビールは1本目になるんだ?」

「寝たらじゃない?」

「寝たらリセットされるのか?昼寝でも?」

「うーん、どうなんだろうな」

1日に何回、1本目のビールは呑めるんだろうか・・?疑問は尽きない。


夜、幸さん、トモコンさん、卓ちゃん、自分の4人で高知市街へ。

ちなみに幸さんは、今回、車で各所を回られているらしく、高知へ来る前は大阪に寄ってきたと話していた。
現在、新潟を起点として活動している幸さんは、日本全国を回りながら、その各地でストリートライブやイベントライブを行っている。
高知の後は、広島で毎年参加している平和祈念の音楽祭に出るので、明日、広島に移動すると話していらっしゃった。この人にかかったら、日本は縦横無尽である。

高知市街に入り、まず呑みましょう食べましょう、ということで一軒の居酒屋に入る。

ここで、金のない自分は焦った。

横にいた卓ちゃんに金の相談をして、卓ちゃんは近くのコンビニATMまで走る。僕に貸す金を下ろすためである。

ありがとう、卓ちゃん。

しかし、そんな心配も要らなかった。ってのは、今回は幸さんとトモコンさんが自分たちにこの席をご馳走してくれたのであり、自分たちは瓶ビールやら日本酒やら、カツオのたたきやタコ酢なんかを思う存分食べさせてもらった。

ありごとうございます、幸さんとトモコンさん。

その後、繁華街の路上で幸さんのストリートライブ。車の運転があるトモコンさんは呑めない中、3人で遠慮なく缶ビールを頂く。
すいませんでした、トモコンさん。

自分は幸さんの声が好きだ。

少ししゃがれた高い声。

どうやら、自分が好きになるアーティストには、コレが共通しているらしい。

20分ほどやったろうか。

警察がやってきて、注意を受ける。そして、撤去命令。

自分もかつて、路上ライブをやっていた経験があるので分かるのだが、路上で歌う場所を見つけるというのは非常に難しい。

「じゃあ、あっちの方へ行って歌ってみようか」

と、移動を始める自分達。

次の場所を見つけ、そこで始めようとした途端にまた警察。

ここらへんじゃ演奏できないのだという。繁華街で路上演奏が出来ないのは厳しい。

しばらく居場所を探し、ついに落ち着いたのは帯屋町アーケードという商店街で、ここは夜になるとヨサコイの参加チームが練習場所に使ったりするため、演奏しても怒られないそうだ。

さあ、今度こそちゃんと聴こうと思っていた自分だが、ここにきてついにノックダウンした。
ってのは、幸さんの演奏を聴き始めた途端、自分は最近の寝不足からの睡魔と、ビールの酔いに襲われて、あんぐりと口を開けてその場で寝てしまったのである。

まったく、今日という日の自分は、普段に輪をかけてダメダメであった。

そんな感じで、帰路。車中でも爆睡。寝ぼけ眼で幸さんとトモコンさんにお礼を言い、部屋に戻ってバタンQ。

高知バイト25日目
天候・・曇り
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(居酒屋メニュー、瓶ビール×3、日本酒)

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

ぬけがけて

ぬけがけて

今夜どこかへ出かけよう

海の先 宇宙のはしっこ 無人島

ぬけがけて

今夜どこかへ出かけよう

町のはずれでガソリン入れて

知らない世界を見に行こう

知らない言葉を聞きに行こう

知らない笑顔を交わしてこよう

知らない話に相槌うって

ぬけがけて

今夜どこかへ出かけよう

ハイビスカ スカサブランカ アルマジロ

ぬけがけて

今夜どこかへ出かけよう

きらめくネオンにさようなら

知らない世界を見に行こう

知らない言葉を聞きに行こう

知らない笑顔を交わしてこよう

知らない話に相槌うって


(2009年)

853日目 ごはんのおかず

8月5日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、プール清掃、床磨き。

朝、幸さんとトモコンさんに挨拶をしたかったが、仕事中だったので出来ず、昨日の酔っ払って言った挨拶が最後だったと思うと、悔しい。
幸さんとトモコンさん、この2日間、どうもありがとうございました。
また、いつか、どこかでお会いしましょう。

(携帯電話でご覧の方はこちらから)
手塚幸さんのライブ映像で、『ささやかな渋滞』です。

幸さんにもらったものの中で、特に自分が嬉しかったモノがある。
それは・・これ。

ジャーン!!

たこのり

と言っても分からないであろう。
あまりに嬉しくて、写真撮る前に開けちゃったんだよね。
これ、『たこのり』ってな商品である。
その名の通り、タコを和えた海苔のつくだ煮なんだけど、パッケージに明石ダコ100%使用と書いてあってね。

たまらんね。

つい、この前、明石ダコが食べたいと言っていたのに、もう夢が叶った。
次はタコの繁殖でもしてみたいなあ。
地元にいる時に、一度、一人でタコ釣りに行ったんだけど、釣れなくてね。
マイ蛸つぼとか欲しい。

そんなわけで、しばらくはおかずに困りそうはない。

高知バイト27日目
天候・・晴れ
食事・・朝(バイキング飯)
昼(お弁当)
夜(レトルトカレーライス、お弁当、味噌汁、サラダ、ビール)

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

夜の街

静かに鳴く 夜の住宅街

静かに吠える 夜の住宅街

僕は今 その真ん中にいて

2階建て 2階建て 3階建て

マンション 団地 団地

遠くにネオンの光る街

僕は吠えたい 叫びたい

アホー

好きだー

くわー

ギャー



静まりかえった 住宅街

音をなくした 住宅街

僕は今 そのはじっこにいて

2階建て 2階建て 3階建て

マンション 団地 団地

遠くにネオンの光る街

僕は吠えたい 叫びたい

アホー

ウンコー

好きだー

ギャー


(2007年)

854日目 行田名物フライ

8月6日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、草刈民雄。

本日!

夜9時より!

読売テレビ系列「秘密のケンミンSHOW」というテレビ番組におきまして

我が故郷、埼玉県行田市のフライが紹介されました!

わー!!

いやあ、感動した。

自分の愛する行田の、さらに愛するフライが取り上げられて、嬉しい限りである。

このフライってのはですね、揚げもんじゃあねえんですよ。

番組を御覧になった方ならご存知でしょうが、焼きもん、ついでに言うと粉もんなんですよ。

行田の人間は、これをよく昼飯に食べる。

紹介されていた店のほとんどが、実家から徒歩、もしくは自転車圏内の店であり、一瞬だけ映ったウエジマというフライ屋の鉄板は自分が作った、ってのはこれ自慢である。実家が鉄工所ですので、ぼき。

ああ、フライが食べたい!!

ワッツ?フライ

ユーチューブでキヨシローを聴いている。

GODが逝ってから、3か月が経つ。

キヨシローさん、僕はやっぱり、あなたの歌に甘えてる。あなたの歌に癒されている。時々、あなたの歌に逃げ込んでいる。だって、優しいんだもの。

大好きだ、キヨシロー。

高知バイト27日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

バット

公園の砂場に転がっていた

プラスチックのバットが

僕に何かを訴えかけて

夜に煙が立ちのぼった

月は雲と手を結び

さあ雨がふる 雨がふる

忘れているんだろう

あの約束を

お前はたぶんここにはこない

忘れているんだろう

この結末を

お前はたぶんここにはこない

まだまだ僕らは未熟だった

傷つけあっては

舐めあっていた

だから交わしたあの日の約束

忘れているんだろう

僕のことを

お前はたぶんここにはこない


(2007年)[2009年追記]

855日目 あだ名

8月7日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、ドワーフ、ミスリル掘り。

って、そんな仕事はない。

以前から自分は、事あるごとに好物はタコであると宣言して生きてきたのだけど、そのタコ好きを証明するっていうか、別に証明する必要もないのだけど、なんていうか、自分のタコ好きが周りに及ぼした影響みたいなエピソードがあって、今日は仕事中にそれを思い出したので書いてみようと思う。

あれは、2006年のこと。

僕が23歳の時の話だ。

地元で行きつけの「かもん」という居酒屋でのことだった。

その日、自分はいつものように友達とかもんに呑みに来ており、その店でもう2,3年働いている店員の子と他愛のない世間話をしていた。
行きつけだけあって店員さんも、自分や友人の顔を覚えているのだ。
どのくらい話したろう。
どういういきさつでそうなったのかは定かでないが、自分はある店員さんと仲良くなり、やがて店の外でも会って遊ぶようになった。
そして、そんなことが何回か続いたある日、その店員Sさんからこんなことを言われたのである。

「あんた、かもんのスタッフの間であだ名がついてるよ」

あだ名??

あだ名って何だろうか?なんで一介の客にあだ名がつくだろうか?一瞬、疑問に思ったが、まあ飲食店なんてそんなものなのだろう。
自分もよくよく考えたらそんな経験があったことを思い出した。

以前、パン屋で働いていた時に、よくアルバイトの女の子が
「ねえねえ、エルビスが来たよ」
とか
「またポジティブだよ」
とか言っていたことがあった。
何のことかと思ったら、それはちょくちょくうちのパン屋を訪れるお客さんのことで、前者はエルビス・プレスリーばりの衣装と動作の癖をもった男性であり、後者は突き放しても突き放しても、そのアルバイトの女の子を誘いに来る男性のことであったのだ。

そんなことがあり、まあ、あだ名の一つや二つあるだろう、と思い直した自分であったが、はて、疑問なのは自分自身の特徴である。

上にも述べたように、飲食店で店員の間にあだ名がつくお客さんというのは、なにか強烈な特徴を持った人なのである。
しかるに、自分は、時々顔をあわせるぐらいの店員たちの間であだ名がつくほど、何か強烈な特徴があったろうか?

・・・実は、自分では気づいてないけど、めっちゃ足が臭いから、足クサオとか。

そこら辺、強い興味とともに一抹の不安を抱いた自分は

「なに!なに!?俺のあだ名!!」

と即座に、問いただした。

すると、Sさんは一言。

「タコ刺しだよ」

と言って、ケラケラ笑った。

タコ刺し?

タコ刺し??

なんで、タコ刺しなんだ?

口をついて出た、さらなる自分の疑問にも、Sさんは一言で答えてくれた。

「店に来たら、いつも、まず第一にタコ刺しを注文するでしょ?」

・・・。

くっだらねえ!って自分は、怒った気がする。

まあ、そんな話なのだけど、なんで今日、そんなことを思い出したかと言うと、実は自分と卓ちゃんが、一緒に働いているおばちゃん達に裏であだ名で呼ばれていたことが、今日の仕事中に発覚したからである。

では、自分たちがおばちゃん達に何と呼ばれているか。
それはもう、賢明な読者の皆様ならお分かりであろう。
僕らが持っている、唯一無二の強烈な特徴。

足が臭い。

合ってるけど、違うっ!

「おーい!旅人二人はどこ行った~?」

である。

高知バイト28日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 本日の日記
genre : 日記

夏だ

夏だ

むせかえる夏だ

汗おどる夏だ

照りつける夏だ

水逃げる夏だ

2階の手すり

干した布団に

ボフと沈みこむ

太陽の香り

夏だ

子が走る夏だ

セミが鳴く夏だ

しずけさの夏だ

夕凪の夏だ

静まった昼下がり

黄金色に輝く

伝説の午後だ


(2008年)

明日もなんか

暗い部屋に電気もつけず

一人泣いていたんだよ

今日あった嫌なことを

遠くに浮かぶ 雲にのせて流したくて

気づけば夜になってたんだよ

明日もなんか

こんなフワフワした気持でいいのかな

明日もなんか

嫌なことがなければいいな

明日も僕は

僕らしくしたいけど

今日がヘソ曲がりなもんだから

明日もなんか

僕は僕らしくなれそうもない


どこにも出かける気になれなくて

家から出る気になれなくて

カーテンを開けもしなかった

うっすらとした陽だまりの中

考えても答えは出なかった

明日もなんか

こんなフワフワした気持でいいのかな

明日もなんか

嫌なことがなければいいな

明日も僕は

僕らしくしたいけど

今日がヘソ曲がりなもんだから

明日もなんか

僕は僕らしくなれそうもない


(2009年)

856日目 のりピー

8月8日。8時起床。

9時仕事開始。

午前、客室清掃。
午後、続き。

これを書いている今日、今現在は8月13日の午前1時8分であり、正直言って、8月8日に自分がどんな動きをしたのか、明確に覚えてはいない。

ただ、メモ帳をめくってみると、8月8日の日付の下に

「考える力+行動=実現」

と書いてある。

そうだ、この日、自分はそんなことを考えていたのである。

いつだったか、とあるコラムを読んでいる時にこんな言葉を目にした。

「8割の人が、いいアイデアを持っている」

それは、例えば会社のプレゼンのようなものであったり、日常生活の中での改善策であったり、夢そのものであったり、とにかく8割の人間が、いいアイデアを持っているのだと。

だけど、その文はこう続いていた。

「しかし、それを実現できる人は1割に満たない」

なるほどなあ、と自分は思った。

例えば、消しゴム付きの鉛筆。あれを発明した人は、その特許で莫大な資産を手に入れたわけだけど、果たして、それまで誰も

「鉛筆に消しゴムがついていたら便利なのになあ」

と考えはしなかったのだろうか。
確かなことは言えないが、きっといたはずである。
鉛筆に消しゴムがついてたら・・、と考える人間。
だけど、動かなかった。
考えるだけで行動しなかった。
その人間は、後になって言っただろう。

「実は俺もあれ考えてたんだよ!」

考えるだけでは、なにも実現しない。
何かを実現するのは、いつの時代も行動した人間だけだろう。

てなことを8月8日に考えていた。


で、さらにそのメモ帳の下。
そこにはこんなことが書かれていた。

「ノリピー、かくせい剤・大麻
まんきつのかんきせんから」

のりピーの事件は、ショッキングだった。食堂で、テレビのニュースを見ながら、書いたのだろう。
メモ帳に、自分以外は分からないであろう言葉の端々が並んでいる。

自分はこの旅の中で、大麻を吸う人間に何人か出会ってきた。
こういうものの印象ってどうなんだろうか。
そりゃあ、犯罪には違いないのだけど、その人たちに共通していたのは、ごく普通の人たち、ということなのである。フリーターであったり、サラリーマンであったり。
そして、彼らはこう言うのだ。

「けっこう、みんなやってるよ」

ある人は、自分の出身大学の名を挙げ、そこに通っている学生の半数がやっていたと話していた。

そして、また、ある人がこう言っていたのだ。

自分とその彼、二人で町のマンガ喫茶の前を通りかかった時。

「この中で、大麻吸ってる人がいるよ」と。

自分は、その言葉の真意が分からず、聞き返した。

「どういうこと?」

彼は続けた。

「換気扇から臭いがしている」

・・ショッキングであった。

「たしかか?」と聞くと、「間違いない。吸ってる人間なら一発でわかる」と彼は強気で答える。

ガラス越しの店内では、ビリヤードを楽しむグループが数組。
彼の証言が正しければ、その中の誰かがビリヤードを楽しみながら大麻を吸っているというわけだ。
大麻がそれほどまでに流布しているとは、恥ずかしながら、この旅に出るまで自分は全く知らなかった。
もっと、ごく限られた人たちだけのものなのだと思っていたんだ、自分は。

で、のりピー。
正直、自分は未だに大麻と覚せい剤の何が違うのかよく知らず、社会がどっちもダメだというからどっちもダメなんだろう、ぐらいにしか考えていないのだが、のりピーだって、言ってしまえば普通の女性である。
その彼女が、覚せい剤をやっていた。なんともモヤモヤした気持ちになる。
この気持ちは何だろうか。うまく言葉で表現できない感情である。

まあ、自分の好きなアーティストであるキヨシローは、自身でタイマーズという、大麻とタイマー(時計)をかけたバンドの楽曲の中で、「吸いたいぜ」と歌っていたし、同じくINUという、これまた自分の好きなバンドのボーカル町田町蔵は、盟友、中島らもの著作(町田康の書籍の解説だったと思う)の中で「バッチリ決めて、自分のラジオ番組へやってきた」と書かれているし、またまた自分がリスペクトする甲本ヒロトというアーティストが、過去に麻薬を使用したことがあると語っていたことがあった。

それはそれで、日々のちょっとした刺激にはなるのだけど、そんなことで誰かが逮捕されたという話を聞けば、少し気分が滅入るのも事実。
だからねえ、敢えて言わせてもらえば、そんなものに頼らず皆が健全に生きていければなあ、と思うんだけど・・。

で、ただいま午前3時56分。

高知バイト29日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

857日目 大雨

8月9日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃。雑務。

最近、毎日の如く見ているyoutube動画がありまして。

ハナレグミの「サヨナラCOLOR」という曲で、キヨシローとのコラボレーションなのですが。
素晴らしすぎて、素晴らしすぎて。


いいなあ。沁みるなあ。
心に水が流れるよ。だから沁みるんだね。

って、よく分からんことを言ってますが、今日あたりから世間ではお盆休みに入るということもあり、ホテルは連日大盛況。
4階建てのホテルの部屋を出たり入ったり、下りたり上がったりしながら、隈なく掃除している。

高知市街では今日からよさこい祭りがスタートするようで、自分たちも時間があれば行ってみたかったのだが、そんなわけでちょっと行けそうもない。

しかも、今日は生憎の大雨で、よさこい前夜祭は中止になってしまったようである。
食堂で昼食を食べていたら、テレビの臨時ニュースのようなテロップが流れて、
「よさこい前夜祭は大雨のため中止」
と書かれていた。
さすが、でかい祭りだけあってこんなテロップも流れるんだと、少し感動。

せっかく、リゾートに遊びにきたお客さんも、この雨で計画が狂ってしまったであろう。
今年の夏は、日本全国で大雨が相次ぎ、大変なことになっている。
やっと梅雨が終わったかと思えば、こんな状態で、なんだか不安になる気候だ。

卓ちゃんとも話していたのだが、今年の夏はなんだか夏らしい日がない。
でっかい入道雲がみてみたいなあ、なんて思う。

高知バイト30日目
天候・・雨
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(バイキング飯)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

858日目 給料日

8月10日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、雑務。

イエイ!イエイ!今日は給料日。
自分の財布の中にお札が入るのは、いつぶりだろうか。
およそ一ヶ月ぶりである。

この一ヶ月間は、自分で言うのもなんだが、よく凌げたと思う。
残金500円で、このホテルの仕事を頂き、寮に入り、食事はホテルのバイキングの残りと、お弁当を給料天引きで取らせて頂いた。
それ以外の出費は、以前旅中に友人の結婚式に出席した際、ここまで来てくれた交通費だと新郎であった友人にもらったクオカードと、前の職場でお世話になっていた先輩から頂いたビール券やマックカード、その他もろもろを使い、この1ヶ月間を乗り切った。
まあ、人様の力がなければ無理なことであった。
だから、凌いだというよりは、凌がせて頂いた、という方が適切な表現であろう。
改めて、お世話になった皆様にお礼が言いたい。
どうもありがとうございました。

それから、卓ちゃん。
お互い、旅の中で暗黙の了解として、金の貸し借りはやめようという思いがあったと思うんだけど、どうしても捻出できない費用をご協力いただいた日があった。
切に感謝致します。どうもありがとう。

仕事の中抜けを利用して、とりあえず自分は髪が切りたく、卓ちゃんと街へ向かった。
普通、ホテルの仕事といったら身だしなみに気を遣うものだが、自分は6月の再出発前に福岡で床屋に行ったきり髪を切っておらず、ボサボサ頭で作業をしていた。
今更であるが、給料も入ったことだし、髪を切ろうと思っていたのだ。
あまり時間がなかったので、適当に見つけた店に入店。
「とりあえず、さっぱりで」
と、美容師のおばちゃんに注文して、
「さっぱりと言ったってねえ」
と困惑顔のおばちゃんに無理やりカットしてもらい、坊ちゃんみたいな髪型が一つ完成。
上出来である。
帰りに、必要経費を差し引いた給料を銀行に入金して、買い物。
酒と米とレトルトカレー。ベリーナイスチョイス。もしくはベリーグッドチョイス。

夜からレストランで配膳。

レストランのスタッフさんに
「髪切りました?」
と聞かれ、ちょっと嬉しーの、恥ずかしーの、な一日。

高知バイト31日目
天候・・雨
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

859日目 スイートルームの野望

8月11日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、雑務。

ホテルには、どこでもそうだと思うのだが、景色が良かったり悪かったり、広かったり狭かったりと色々なタイプの部屋がある。

一番悪い(別に悪いわけじゃないが)部屋には名前などついていないが、一番良い部屋には名前がついている。

それがスイートルームだ。

これは、ホテルによってロイヤルスイートだとかVIPだとか、また名前が違うのだろうけど、ここ、海辺の果樹園にもVIPと呼ばれている部屋が何室かあり、その中でも一番良いのが最上階の一番奥。
特別に門が設置されている、角部屋である。

この部屋からの眺望は抜群だ。
辺りが別荘地でもあるためか、まるで海外に来たような景色と感覚を楽しむことができる。

自分はいつも、その部屋を掃除しながら、こんな部屋に泊まってみたいという衝動に駆られる。

当然、値段は通常より跳ね上がり、噂によると役満の点数くらいかかるそうなのだが、これもまた一つの夢なのだ。

自分がいつか叶えたい夢に
「東京で一番高いホテルの部屋でタキシードを着て夜景を見下ろしながら、さきいかを食べる」
というものがあるのだけれど、これは果たしていつ叶うのだろうか。

生きてる間に、絶対に叶えてやろうと思う。

もしくは
「東京で一番高いホテルの部屋でタキシードを着て夜景を見下ろしながら、マグネット版ポケット人生ゲームに興じる」
でもいい。
パンクロッカーとして、そんな程度の低い皮肉な野望を抱えているのだ、自分は。

今日は、職場で一緒に働いているBさんに缶ビールの差し入れを頂いた。
Bさんは、本当はBさんではないのだけれど、Bさんとさせて頂いた。
Bさん、どうもありがとうございました。

卓ちゃんと、食堂で乾杯して眠。

高知バイト32日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

860日目 ゴミの線引き

8月12日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、レストラン。

ボンボンボボン盆。
ランランララン乱。

てのは、お盆のホテルの忙しさを表して、たった今作った即興歌である。

お盆のホテルは忙しい。おほほん。
自分が今まで経験したバイトの中でも、3本の指に入る忙しさだ。
思うに、客室清掃は完全肉体労働である。掃除機を持って廊下を走っていると、そう思う。

ホテルには、連泊で同じ部屋に泊まられるお客様も多く、こういう部屋は掃除の仕方が難しい。

てのは、ゴミの問題なのだけど、僕らの仕事は清掃であるから、お客様の部屋にあるゴミを片付けなければいけない。
ゴミ箱に入っているゴミを片付けるのは簡単だ。問題はそれ以外のものである。
基本的にゴミ箱に入っていないものは、ゴミとみなさず、例えゴミのようであっても片付けはしない。
しかし、それがどう見てもゴミであった場合、判断に迷うのだ。

てのは、ゴミ箱に入りきらなかったから、その横に置いてあるのであろう空パック。
ゴミである。
しかし、万が一、それがゴミではなく、お客様のコレクションであったらどうしよう。

「そんなバカなことがあるか」

と仰るかもしれないが、無いとは言い切れない。
漫画家のやくみつるさんは、よく弁当に入っている魚型の醤油差しを集めて回っているのだ。
もし、部屋に泊まっているのがやくみつるさんで、ゴミ箱の横に落ちていた醤油差しが誤って床に落としてしまったものだったとしたら、ゴミとして回収してしまったら大変なことになる。
ゴミ箱に入っていれば、こちらに大きな責任はないかもしれないが、ゴミ箱外であった場合は責任問題である。
で、そんなことを言うと、世の中には掃除嫌いな人もいるであろう。
ゴミをゴミ箱に捨てず、そこかしこに散らばす人もいるかもしれない。
となると、今度は全く部屋が片付かない。

ちょっと話がずれるが、全国に点在するゴミ屋敷も、家主にとっては宝だと言い張るのである。

うーん、そうなってくるとますます、ゴミの線引きって難しい。
snap_takazawasatoshi_20098044454.jpg

高知バイト33日目
天候・・曇り
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(インスタントラーメン)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

861日目 大きな失敗

8月13日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、レストラン。

昨日のことであるが、自分は大きなクレームを出してしまった。

事を始めから話すと、まず、自分はいつものように客室清掃をしていた。

15時過ぎ、もう今日の清掃も終わり、さあ掃除用具を片付けようという具合になった頃、最後の仕事で16時にチェックイン予定のお客様の部屋にエアコンをつけてきてくれという指示があった。
ただ、もうチェックインしているお客様もいるので、フロントにて鍵の有無をチェックし、間違ってもすでにチェックインしているお客様の部屋には入らないこと、という忠告と共に。

で、自分はフロントに行き、鍵をチェック。
この部屋とこの部屋は、まだお客さんが入っていないからエアコンをつけられるなと、部屋番号を覚えて、メモ帳にその部屋番号を書こうと思ったら、こんな時にボールペンが切れてしまってインクが出ない。

まあ、いいか。
222と223は鍵がないから、この部屋以外の部屋にエアコンをつければいいんだ。
そう思いなおし、2階へと向かう。

そして、マスターキーを右手に握りしめ、クリアと呼ばれるお客様の宿泊予定表を見ながら、順々に部屋を回っていった。

ところがである。

これで今日の清掃は終わりだという気持ちがあって、油断していたのかもしれない。
部屋を順々に回っていくうちに、222のことがすっかり頭から消えてしまって、そのまま222をマスターキーで開けてしまったのである。

キイ、とドアを開けて、まず目に入ったものはお客様の履物であった。

「やばっ」

と思って、つい反射でドアを閉めてしまった。
やっちゃったよ、と思いながら、その後の処理をどうしようか、その場で考えていると、部屋のドアが開き、自分と同年代くらいの男性が出てきた。

「なんですか?」

と言う。

冷静に考えれば、この時、お客様に一から事の次第を説明して謝り、上司にミスを連絡していれば事は収まったのかもしれない。
しかし、とっさのことで自分は返答に困ってしまい、開いた口から飛び出した言葉はとんでもなく間抜けなものだった。

「エアコンは大丈夫ですか?」

一体、何が大丈夫なのだろうか。自分でもよく分からないが、自分の口は確かにそう言った。

「・・大丈夫ですけど」

「そうですか、それは大変失礼いたしました。申し訳ございませんでした」

バタンとドアが閉まり、その場はそれで終わったのである。

気が動転していた自分は、それでもう話が終わったものだと勝手に解釈して、仕事を終えた。



夕方、部屋でパソコンをいじっていると、卓ちゃんが部屋にやってきた。
職場の上司から電話があり、自分に代わってくれと言うのだそうだ。
卓ちゃんから手渡された携帯電話に出てみると

「高沢君、今日、お客様のいる部屋に入らなかった?」

と上司が言う。

「・・入りました」

実はその後、お客様の方からフロントにクレームがきたのだそうだ。

「そういうことは全部報告しないとだめ。とりあえず、こちらからお客様にはお詫びしておいたから」

と言われ、情けないやら申し訳ないやらで、すいませんでしたと謝りつつ、自分は激しく凹んだ。

ホテルという空間に癒しを求めてやってきているお客様の部屋のドアを開けてしまうというミス。

あってはならないことである。

自分が客の立場だったら、どうであろうか。
部屋でくつろいでいる時に、オートロックのドアが勝手に開く。
考えるだけでゾッとし、その後、そのホテルには不信感しか抱けなくなるだろう。

そう思うと、お客様への申し訳なさと同時に、自分は自分のミスにより、ホテルの信用を傷つけてしまったという気持ちで一杯になり、その後のレストラン業務がうまくゆかなかった。
なんとか笑顔で頑張ろうと思ったけれど、どんよりとしてしまい、うまく笑顔を作れなかった。

反省点は多々ある。
もう二度と、こんな失敗はしないようにしようと心に決めた。

高知バイト34日目
天候・・晴れ
食事・・朝(バイキング飯)
昼(お弁当)
夕(ラーメン)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

862日目 youtubeの奇跡

8月14日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、レストラン。

なんか動画がすごいことになっている。
と、気づいたのは一昨日だったろうか。

自分は今年の6月、卓ちゃんと二人旅をスタートさせるにあたって、去年から電話で卓ちゃんとさまざまなことを話し合ってきた。
それはホントにさまざまなこと。
例えば、名刺。
例えば、宣伝活動。
例えば、衣装。

どうして、旅に出るのにこんなことを話し合う必要があったかというと、それは僕らが互いに抱えている将来の夢に関わってくるからで、旅、うーん、旅、旅ってなんでしょうね。
そんな話になってくるのだけど、「深夜特急」という紀行小説を書いた沢木耕太郎さんという作家さんがいる。
「深夜特急」を読んだことがある人ならご存知だろうが、これを読んでいると、どうにも旅に出たい気分になってくる。
しかし、はたと考える。
沢木耕太郎さんは旅人であったろうか?
自分はこう考える。
沢木さんはこういう本が書きたいという前提があって、旅に出たんじゃないだろうか?
だとすれば、沢木さんは旅人である前に作家である。

「何を言ってんの?」

と思われるかもしれない。

けれど、自分は思うのだ。
沢木さんにとって、旅は、こんな紀行小説を書きたいという夢を叶えるための手段だったんではなかろうか、と。

実は、自分が旅に出た目的の半分というのもここにある。
半分は、純粋に旅がしたかったから。
もう半分は、この旅というシステムを使って、自分が将来やりたい仕事に就きたかったからである。

よく、人から
「なんで旅をしているの?」
と聞かれる。
この質問に、自分はちゃんと答えたことがない。
言えないのである。
何故なら、まだその夢が具体性を持っていないから。
だから、自分はいつも、もう半分の「旅がしたいから」ということだけを理由にし答えてきた。
それは時に、人に不可解な印象を与えたりしただろう。

「それだけ?」

と。

でも、言ってしまおう。
自分が将来なりたいもの。
それは作家である。

どうか笑わないでほしい。

下手くそながら、僕は真剣に作家になることを夢みている。

この旅に出てくるとき、親に旅立ちを反対された自分は
「どうして、そんなことをするんだ?」
と詰問され
「作家になりたいからだ」
と答え、家を出てきた。

「そんなことができるか!」

そう言いながらも、半ば諦め顔で自分を見送ってくれた親。

先日、NHKの深夜番組にこの旅のことをちょこっとだけ紹介された時、それを見た親から電話がかかってきて、電話越しのおかんは自分にこう言ってくれた。

「お前もたいしたもんだね」

次第にこのブログの読者は増えつつある。
僕の夢が前進している。

自分を知ってもらうための名刺、読者を増やすための宣伝活動、人に覚えてもらうための衣装。
それを卓ちゃんと時間をかけて話し合った。

そして、今回、僕らの動画がyoutubeのトップ画面で紹介され、動画再生回数が3万回を超したのである。
動画が伸びれば、僕らの認知度も上がる。
それは僕の、そして卓ちゃんの夢への懸け橋となる。

いやしかし、この事態には、ホントぶったまげた。
一体、どういった選定だったんだろうか。僕らの動画の再生回数なんて、それまで数百回だったのだから。
そんな動画を発掘して下さったyoutube様、並びにコメントを下さった皆様、どうもありがとうございました。
ただいま、VOL.6(VOL.5はこちら)を制作中ですので、乞うご期待。

高知バイト35日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(インスタントラーメン)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

863日目 花火

8月15日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、レストラン。

ボンボンボボン盆。
ランランララン乱。
テンテンテテン転。

てな感じで、今日もホテルを掘ってる。くりんくりんにクリーンしてる。
むはっ。
シーツが・・。
シーツが迫りくる。
OH!シーツ!!
シーツの詩でも作ろうかな。

今日は、ホテル近くの道の駅「チャイコフスキー」じゃなくて・・、あれぇ、なんていうんだっけな。道の駅の名前が思い出せなくなっちゃたな。
うーんと、とりあえず、ホテル近くの道の駅で花火大会がありまして。
一緒に働いているおばちゃん曰く
「この花火大会が終われば、夜須の夏も終わり」
という花火大会で、それを楽しみに仕事していた。

あっ!!
思い出した。
道の駅「ヤ・シィパーク」です。
この駅は、道の駅の中でもかなり高レベルな道の駅でして・・、ビーチを併設しているんだな。
ここにいる間に泳ぎに行ってみたい。

で、花火大会。
寮の部屋からは見えないので、卓ちゃんと二人、ホテルに行き、見晴らしのいい場所で見てきた。
今年、初の花火大会はとてもきれいで、ちょっぴりセンチメンタルだった。

あと半月で、ここを去る。
もう何度も経験しているし、同じように何度もここに書いてきたが、別れの時はいつも悲しい。

会うは別れの始めなり。

そう何度、自分に言い聞かせてきたろう。
悲しいよな。人は皆、一人でこの世にやってきて、一人でこの世を去っていく。誰も連れて来れないし、誰も連れて行けない。
この世に生きているその間に、人の人生に交ぜてもらい、また、誰かに交ざってもらう。花火のように咲いては散って、咲いては散ってするその幾多の出会いに、寂しくなりながらも、また花火が見たいと思っている。
自分というのは勝手な生き物だ。

「オッサン二人で花火大会なんて気持ち悪いわ」
と、卓ちゃんが苦笑いして言う。
「ちげえねえ」
右手に持った缶ビールを傾けながら、自分も苦笑した。

花火大会は小一時間して、終了。
それを待っていたかのように降り出す雨。
寮の食堂に戻って話していると、S君がやってきた。花火会場に行っていたのだという。
また、他愛もない世間話をしながら、行きつく先は明日の仕事の話。
何気ないこんな時間が、思い返せばきっと花火なのだろう。

さあ、明日からも頑張ろう。

高知バイト36日目
天候・・晴れのち雨
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

わーつってまー

学校の廊下を走っていて

出会いがしらに人にぶつかり

わーつってまー

浅草桟橋祭りの帰り

こみ合う人を押し分け進み

わーつってまー

秋巡業の千秋楽

行事が言うハッケヨイノコッタに

わーつってまー

家に帰ったら

ケトル火にかけたままで

わーつってまー

ヒラリークリントンの

栗きんとん弁当に

わーつってまー

東京タワーが

ロケットなんだって知って

わーつってまー

ニシパの恋人

トマトジュース一気飲みで

わーつってまー

すげえすげえ

くせえくせえ沼

わーつってまー



わーつってまー

わーつってまー

わーつってまー

わあつってまあ

theme : 日本一周
genre : 旅行

864日目 おばちゃんとの会話

8月16日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、レストラン。

そろそろ、作務衣を買わんといかんなあ、と思う。
僕らは今回の旅の衣装を作務衣で揃えて、広島から出発したのだけど、自分の作務衣は楽天ショッピングで買った一着1500円のやっすいうっすい作務衣であり、もうすでにボロボロである。
給料も出ることだし、一着10000円くらいのが欲しい。
なんつって、こうやって金は泡になってゆくのだけど、まあ、高ければ持ちもいいだろう。

今日、仕事中に一緒にシーツを敷いていたおばちゃんと、下ネタで盛り上がった。
てのは、おばちゃん。
手に怪我をしていて、自分が
「どうしたんですか?」
と聞いたら
「これ?これはね、男にかまれたんだよ」
と、唐突に言いだしたのである。
噴き出した自分を見て、おばちゃんはニヤリと笑い、つづける。

「どう?洒落てるでしょう?男にかまれたっていっときゃ、怪我もお洒落なもんよ」

「ホントですね。洒落てますよ、それ」

「あんたこそ、その右手どうしたの?」

「これですか?女にはたかれました」

「だめよ!はたかれたんじゃダメ!噛んだってとこがお洒落なんだから」

朝、誤って右手をドアにぶつけてしまい、さすっていたのをおばちゃんに見られたのだ。

「すいません。じゃあ、かまれたってことで」

「そう、そう。噛まれないとね、フフ」

おばちゃんは、とても面白い話を自分に聞かせてくれた。

それから数十分後。

今度は別のおばちゃんと客室にシーツを敷きに入った。
おばちゃんが言う。

「あたしは、こんなホテル、結婚式の時以来泊まってないよ」

贅沢なつくりのスイートルームで、おばちゃんが呟くようにそう言う。

「え?旅行とか行かないんですか?」

「行くよ。でも、こんなホテル、高くてよう泊まらん」

「じゃあ、どこに泊まるんですか?」

何気なく聞いてみると、おばちゃんから度肝を抜く答え。

「うちはね、いつもラ・ブ・ホ」

「ラブホですか!?」

「そうよ、ラブホが一番安いもの。子供が喜ぶ。ベッドがあちこちに移動したりしてねえ」

せっせと、枕をカバーに入れながら、こちらに目を向けるともなく淡々と話す。

「それは確かに子供が喜びますね」

苦笑いして、自分は答えた。


ようやく、お盆も終わりに近づき、明日からはお客さんの入りもだいぶ減るようだ。
ホテルのお盆は戦闘である。初めての経験だったが、いい勉強になった。
おばちゃんは、ここ数日パチンコで勝っているらしく、明日の休日も行くんだと話していた。
自分の休日は明後日だ。
ゆっくり体を休めて、残り2週間をしっかり働きたい。

「あんたたちが旅立つ前に、一回みんなで呑みたいねえ」

おばちゃんが、そう言ってくれた。

高知バイト37日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(サバ味噌缶、白飯)
夜(缶ビール)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

865日目 見送り

8月17日。8時起床。

9時仕事開始。
客室清掃、レストラン。

ランランランデブー。

8月の頭から一緒に寮で暮らしてきたS君が、今日でバイト最終日となった。
S君は現在高校2年生で、将来、船の機関士になるための勉強をしている。
夏休み返上でバイトにいそしむ姿を見ていると、偉いなあ、と感心してしまう。
自分は高校時代にバイトなんてしたことがない。

いや、正確に言えば実家の手伝いをしたことがあるが、あんなものバイトではなく、文字通り「お手伝い」であったから、自分の初バイトは大学時代に札幌でやった「魚民」の店員がそうなるであろう。
あれは、ひどいバイトであった。
ひどい、というのは自分自身が。
当時から4分の1人前だった自分は、給料をもらうことの意味も分からず、ただヘラヘラしながら仕事し、厨房の隅で仕込み用の肉じゃがをつまみ食いしていた。

どうしょうもない糞ガキである。

あれから比べれば、今は3分の1人前ぐらいにはなれたかもしれないが、現役高校生のS君の働きぶりを見ていて、当時、自分が同じように動けていたかと思うと、とてもそうは思えず、反省することしきりである。

そんなS君と夜、いつもお世話になっているBさん、女子高生のMちゃんを交えて、5人でささやかな「お疲れかい?お疲れ会」を開催し、大いに賑わった。
S君は、僕と卓ちゃんに高知の地酒である「土佐鶴」を差し入れしてくれ、二人でこれを頂いた。

・・うまい。うまいなあ。今宵の酒はうまいぞな。
みたな感じで、ふざけて笑って、やんややんや。やんややんやのやんざぶろう。

Bさんからもお土産のビールを頂いた。
Bさんの彼女さんが、最近オーストラリアに行っていたらしく、オーストラリアのビールを持ってきてくれたのである。
久し振りに酒を浴びるように呑んだ自分は、その後半から記憶がない。
ただ、途中でMちゃんが明日仕事だからと抜け、4人でなんか盛り上がっていたのは覚えているのだけれど、なんで盛り上がっていたのか、その後の記憶がパッタリとないのだ。

ハッと起き上がると、真っ暗な部屋の天井。

どこだ、ここは?

ガンガンする頭を押さえながら上半身を起こし、辺りを見渡すと、さっきまで皆が騒いでいた寮の食堂である。
いつの間に寝てしまったのだろうか。
自分は、食堂の床に寝転がっていた。

酒を呑むと寝る癖がついたのは、いつだったろうか。
人の送別会で、いの一番に酔っ払って、その場に寝転がっているのだから、いつまでたっても自分は3分の1人前なのである。
ダメだなあ、俺ってやつは、フフ。
と、まだ酔いの覚めきらないリアクションで、一人食堂から、自分の部屋へと戻った。

後から聞いた話では、自分が気を失った後に3人はホテルの大浴場に行っていたそうである。
自分も行きたかった、と後悔してももう遅い。

翌朝、布団に寝転がったままの自分にS君がお別れの挨拶にきてくれた。

「お世話になりました」

自分はひどい頭痛の頭をゆっくり起こし、何を言ったもんかと考えた末

「夢を・・頑張って」

と伝えて、サヨナラした。

寮が少し寂しくなった。
僕らもあと2週間でここを発つ。

こうして寮の部屋は、また誰かのものになるのだけど、今はこの寂しさの余韻に浸っていたいなんて思ったりもする。

「旅立ちかぁ」

独りごちた部屋のカーテンから、朝を告げる陽光が差し込んでいた。

高知バイト38日目
天候・・晴れ
食事・・朝(レトルトカレーライス)
昼(お弁当)
夜(バイキング飯)

卓ちゃんのブログ

theme : 日本一周
genre : 旅行

07 | 2009/08 | 09
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

高沢 里詞

Author:高沢 里詞
埼玉県行田市出身
S57・12・7生
26歳♂
B型
パンクロッカー・詩人
行田秘湯の会会長
S・O’S(スーパーアウトドアーズ)部長
行田不毛の会会長
行田死語の会会長

注※どの会も新規会員募集は行っておりませんが、もしも会員になりたい方がいましたら密談でどうぞ。

お知らせ
☆NEW TOPICS☆
リンク、追加しました(9/24)
当ブログがFC2ブログランキング
バックパッカー部門において
第1位を獲得しました!!
(過去のTOPICSはこちらへ)

☆くるみ長者☆
現在のアイテム
『赤いラジコンカー』
~これまでの交換履歴~
くるみ→
折りたたみナイフ&小説→
革のケータイケース→
キュウリの種→
赤いラジコンカー
青雲の最新動画
青雲HPは下記リンクより!!
最近のコメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
メールフォーム
ご意見、質問、ご要望等は、お気軽にこちらへどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR
ブログ内検索
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。