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9日目 増毛~浜益

20070415140302
朝7時半、起床。前日に朝食を7時半に頼んであったので、起きてすぐに頂いた。顔を洗って歯をみがいて、準備を整えてから「さあ、行くか」とリュックを持つと驚く程に軽い。昨日、思いきって荷物を減らしてよかった。8時40分、今日は一日ひたすら歩くことになるだろう、覚悟して出発すると宿から一つ目の信号の所まで子供達が見送りにきてくれた。「また来てね~」と手を振って。
増毛の町から少し行くと、早速、昨日話に聞いていた峠道にさしかかった。少し勾配のある上り坂が続く。その坂をフッフッと上っている時に、突然うしろから「頑張れー!」という声が聞こえた。振り返ると、一休さんが郵便局の車の助手席に乗り、手を振り出している。一休さんは郵便局でバイトもしているようで、これから仕事で浜益方面に向かうようだった。自分が手を振り返したのも一瞬で、車は峠道を上って行きすぐに見えなくなった。また一人になり、静かな山道を上ってゆく。その坂の中腹で一つ目のトンネルが見えてきた。ああ、もう少しで、トンネルだ、と少し息をきらせながら歩いていると、今度はけたたましいサイレン音。なんだよ、なんだよって周りを見てみると、10mほど前に立つ柱に取りつけられたスピーカーからである。なんだ、このスピーカーは、と最初疑問に思った。山火事かな、と思ったんだけど、止まっては鳴り、止まっては鳴りを繰り返している。はて、なんのためのサイレンなんだろう?考えていると一つのことに気がついた。サイレンがなると同
時に、車がそのスピーカーの下を走り抜けていくのである。しかし、サイレンが鳴らない時もある。そこで自分が思ったのは、これはスピード出しすぎ警報ではないかな、ということだ。以前、どこかで見たことがあるが、スピードを出しすぎている車がセンサーにかかると、その100m先にある電光掲示板などに「速度超過!」と出る。しかも、センサーと電光掲示板には時間差があって、車が近づいてきたちょうどよいタイミングを見計らって出る。恐らく、それのサイレン版ではなかろうか。まあ、でも自分にそれを確かめている時間などない。解決半ばにして、先へ進むことにした。
トンネルは、はっきり言って怖い。あまり歩行者のことを考えて造られていないからだ。だから、その逆にトンネルの中を人が歩いていると車の運転手もギョッとするのだろう、自分に近づいてくる車がスピードを落として大袈裟に避けていったりした。何よりも怖いのがトンネルそのもの自体である。天井、壁にいくつも大きなひびがあり、所々、水や砂が漏れ出している。この辺りは落盤事故の名所で、実際に歩いていると土砂で潰れてしまったトンネルの脇に新しいトンネルを作って、道路を引き直してある箇所もある。こういうのに比べると幽霊が出るトンネルなんてたいしたことないんじゃないか、とも思う。
昨日、ボート屋のおじちゃんに面白いことを聞いていた。何個目かのトンネルをくぐった先に崖の下を見ると学校があるのだという。もちろん、その校舎は今は使われていないんだけど、入り口には熊避けの金網がついていたりして、昔その辺りに住んでいたアイヌ民族の学校なんだそうだ。「それが山の崖下にあって、よくこんなとこで勉強したなって思うよ」とおじちゃんは言っていた。その校舎を探しながら、しばらく歩いた。すると、確かにあったんだ。海と山に挟まれたほんの僅かなスペースにあった。うっわぁ、と言う以外に言葉がない。道路から下りて行って見てみたいが、下りられる場所じゃない。ホントに自然の中にポツンと建物だけあった。木造平屋で見た目はまだきれいだった。
午後、昼休みを兼ねて30分だけ休み、歩き出した。歩道を歩いているのだが、所々道が狭まり歩道がなくなる。その際に歩道の縁石から車道に下りるのだけど、足が痛くてこれが辛い。高々20cmくらいである。よく老人が一々よっこいしょと一呼吸置いて動作しているが、あの気持ちがすごくよく分かった。一つ、年寄りをいたわれるようになった気がする。自分は「あー痛くない痛くない、痛くなくて困っちゃうな、早く痛くなんねーかなー」と独り言を言いながら歩いた。おまじないって結構効く。
そして、ついに石狩市に入った。知らなかったのだが、浜益とは石狩市浜益区であるらしい。石狩とは自分の中で一つの目標だったので、これは嬉しかった。あまり嬉しかったので、石狩市の看板と並んで記念撮影をした。それにしても、こんな海沿いの一本道をどこまでいってもテトラポッドがあるが、あれ、どうやって入れてるんだろう。まさか、ダンプでガラガラやるわけじゃないだろうし、クレーンで一つ一つ吊っているんだろうか。大変そうだ。でも、もしかしたら素人が思うより簡単にやっているのかもしれない、職人ってそんなもんだとボンヤリ思いながら小雨になった道をとにかく歩いた。
自分は、なるべくこの旅を早く進めようと思っていた。ただ歩くことが目的だったから、あまりよそ見をせずに歩き続けた。ところが、昨日はあまり移動をせずに少し町中を見て回り、町の人とも話をして仲良くなった。歩くだけでなく、こういう観光も時々おりまぜていくと旅はどんどん楽しくなるのかもしれない。昨日、増毛館のママが「多分、この先歩いてるとどこかでゴールデンウィークだけ働かないって声かけられると思うよ。これから忙しいから」と言っていたが、そうなったらそうなったで自分は旅の資金を稼ごうと思う。時々ウサギ、時々カメになって旅をすることに決めた。
山道を歩いていると、野生の鹿の群れに出会った。軽く10頭はいる。自分の存在に驚いて、少し走って逃げた所でこちらの様子を窺っている。鹿刺しってうまいんだよなあ。自分が今まで食べたうまい物の中で3本の指に入る。猟師がいれば今日自分は鹿刺しが食えるのになあ、と思いながら鹿をツッツッツッと呼んでみたが来なかった。やはりよこしまな考えは動物には分かってしまうのだろうか。今回は鹿だったが、熊には絶対会いたくない。立場逆転である上に、熊は自分ほど甘くはないだろう。
そういえば、日本一周って人によってそれぞれルールがあるみたい。昨日、一休さんから聞いた話だ。例えば、県庁所在地を全て回って日本一周になると考える人もいるらしい。だから日本一周を達成した人達が集まると各々によって言い分が違う。でも、やはりルールなどないのだから自分が達成したと思えば、それで達成なんだ、と一休さんは言っていた。その通りだと思う。日本一周なんてのは自己満足で、元々が旅をする人ってのは自由にやろうと思っているのだから、そこにあれこれルールを作っても堅苦しくなるだけ。どんなに完全な作戦をたてても、やっつけ仕事のようになったのでは本末転倒なのである。自分は自分の旅を行きやすぜ。キャラは・・、そうだな、うっかりはちべえとかがいいな。新しい町に入るたび、鰻の煙につられて「うわぁ、いい匂い!」とか言いたい。夢、叶うだろうか。
「着いたっ。やっと着いた!」午後6時10分、浜益着。今日もバス停にて眠。

天候
曇りのち雨
気温
朝10℃(室内) 昼8℃ 夕4℃
歩数
61524歩
累計409218歩
出費
コーラ・・120円
パン・・189円
チョコボール・・63円
カップラーメン・・173円
缶発泡酒・・211円
計756円
累計36528円
食事
朝・・宿食(ご飯、味噌汁、おかず)
昼・・カロリーメイト
夕・・カップラーメン、缶発泡酒、スルメ、チョコボール
道中・・コーラ、飴
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プロフィール

高沢 里詞

Author:高沢 里詞
埼玉県行田市出身
S57・12・7生
26歳♂
B型
パンクロッカー・詩人
行田秘湯の会会長
S・O’S(スーパーアウトドアーズ)部長
行田不毛の会会長
行田死語の会会長

注※どの会も新規会員募集は行っておりませんが、もしも会員になりたい方がいましたら密談でどうぞ。

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