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234日目 缶コーヒー

あと5分でバスが出る時間に停留所の手前、コンビニでコーヒーを買おうと思い、レジに並ぶ。自分の前には一人のおっちゃん。買い物カゴの中には酒と惣菜の2品が入っている。もう一方のレジには打ち手がいない。
「まあ、すぐ終わるだろう」
と思い、待っているがなかなか終わらない。何をやっているのだろう。前を見ると、おっちゃんは右手に何かを携え、左手のみで財布を開けようとしている。が、開かない。無理である。片手でチャックの財布を開けるのは無理だ。
しかし、おっちゃんはこれを何とかクリア。レジ台に置いた財布の中から、小銭を一枚一枚取り出し始めた。会計は670円である。自分の後ろにもう一人の客が並んだ。カゴの中身が多い。
おっちゃんは財布の中から百円玉6枚と十円玉3枚を取り出した。あと40円である。だが、ここでおっちゃんの手が止まる。どうやら財布の中身が足りないようだ。どうするのだろう。見ていると、おっちゃんは空いた左手を胸元に突っ込んで、もう一つの財布を取り出した。
と、ここでもう一方のレジに打ち手が入る。しかしこれも、自分の後ろに並んでいた人がそのまま平行移動し、レジ権を奪取。もう一度言うが、カゴの中身が多い。おっちゃんは、取り出した財布を開く作業に入っている。今度はマジックテープのものだ。打ち手のおばちゃんは、手を前に添え、どこか遠くを見つめている。買えない、一本の缶コーヒーが。
おっちゃんが早いか、もう一方のレジが早いか、際どいところ。一瞬の閃きで、自分は隣のレジに移動した。これが正解。おっちゃんより数秒早く、そちらのレジが空いた。
自分のセカセカした様子を察したのか、打ち手の女性は「大変、お待たせいたしました」と言って、手際よくレジを叩いた。自分は何とか作り出した笑顔でうなづき、これに対応。金を払い、急いで店を飛び出すと走る、バス停留所まで。
信号で待ち、角を曲がると、もうバスは来ていた。間に合うか、間に合わぬか、思ったのもつかの間、バスは発車した。運転手は気づいていないのか、猛烈に追い込む自分の姿に。それとも見切り発車か。
無念。バスは目の前で白い煙を吐き出し、去って行ったのだった。呆然と立ち尽くす自分の手に持ちたるは、袋に入った1本の缶コーヒー。
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読んでるだけなのに苛々する私はいらちなんでしょうか。。

生きてる限り、何度でもあること。だけど、その度にイライラするばかりで反省しない自分が、ごうじょうっちです。

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プロフィール

高沢 里詞

Author:高沢 里詞
埼玉県行田市出身
S57・12・7生
26歳♂
B型
パンクロッカー・詩人
行田秘湯の会会長
S・O’S(スーパーアウトドアーズ)部長
行田不毛の会会長
行田死語の会会長

注※どの会も新規会員募集は行っておりませんが、もしも会員になりたい方がいましたら密談でどうぞ。

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