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48日目 積丹町婦美~神威岬

20070524122232
7時起床。朝食におにぎりを食べたが、水がほとんどなくウイダーインゼリーの登場。これで手持ちの水分はなくなった。昨日からの喉の渇きもあり、早く水分を確保したいところ。バス停を出て、すぐ国道を右折、道道913号線を積丹岬へ向かう。国道を外れて岬まわりのルートになるが、そこから見える島武意(しまむい)海岸の景色はオススメだと、おやじさんと奥さんに聞いていたのだ。日本渚百景にも選ばれているそうだ。
スタートして4、5km進んだろうか、今日も気持ちのいい晴天でTシャツで歩いているのだが汗をかく。段々唾液がネバついてきた。水分がなくなってきている。岬まではあと5、6kmだろうか。どこか途中に自販機でもあればいいが、と思いながら歩いているとそれからすぐカーブを曲がったところに町が現れた。幌武意(ほろむい)の町であった。この町の自販機でコーラを購入。で、がぶ飲み。ゲップ。うんめぇー!この町に小さな小学校があって、体育館を併設した平屋の小学校だったんだけれど、ここに一体何人の児童が通っているのだろう。入学式の名残だろうか、「ようこそ」と書かれ星の切り抜きが貼り付けられた手作りのボードが玄関に見え、日本の教育事情ってきっと素晴らしいんだろうなと思った。そこから2kmほど行ったところにもまた小学校があり、ここでは小学生達が校庭でヨサコイを踊っていた。もうすぐ運動会のようで、その出し物の練習らしかった。後、島武意海岸へ。
丘を登ると、人がすれ違えばいっぱいになるような小さなトンネルがあり、そこをくぐるとトンネルの奥の方から少し磯の香りを含んだ風が吹きつけてくる。トンネルをぬけると眼前に小高い丘から美しい海岸の景色が広がった。崖からの景色と言ってもいいかもしれない。そこから下の浜におりるには、急斜面に面した長い階段を下りていかなければならず、自分の先を歩いていたカップルは躊躇なくそこを下っていった。トンネル出口のベンチに腰掛けていたおばちゃん3人がその様子を見て言う。
「ほら、若いカップルが。若い時は帰りのことを考えんからねー。あたしはダメだわ。エッヘッへ」
しばらくそこで休憩していたら、後からバスガイドと観光客がやって来て「これがシャコタンブルーなんです」とバスガイドが説明していた。なるほど、この透明度の高い海は写真で見る沖縄の海なんかとまた違った何色もの青の海だ。シャコタンブルーとはいい名前である。そしてここにも、北海道の観光地には付き物の義経伝説があった。源義経は兄頼朝から逃げて北海道へ来て、何人の娘を食い物にし裏切ってきたのだろう。各地に悲恋話が残っている。終いにはモンゴルに渡ってチンギスハンになったというのだから大したものである。
観光客の一人が自分に声をかけてきた。
「兄ちゃん、どっから来たんだ」
「宗谷です」
「自転車か」
「いえ、歩きです」
「歩き?かぁー、若ぇから出来るんだよな」
「そうっすね」
若さ、ということをこの旅でしょっちゅう言われる。確かに自分は若い。生涯の中で一番体力がある時なのかもしれない。何も束縛されるものがなく自由である。ローンにも追われていない。妻子もない。だから、こんなことが出来るのかもしれない。それは思う。でも、あなた方が自分に出来ないことの全てを若さのせいにするのはどうかと思う。口幅ったいことを言うようで申し訳ないが、「あなたに足りないものは若さではなく気概なんじゃありませんか?」と言いたくなってしまう。リヤカーを引っ張って日本一周した人の話、あれはおじいちゃんだと聞いた。脱サラして日本一周したおじさんもいたと聞く。本気でやる気なら歳は関係ないはずである。しかし、まあ「若いくせに」と「若いっていいな」というのはいつの時代の若者も言われるんだとこの前聞いたし、あと30年したら「情けねぇな、おっさん」と自分が言われているかもしれないので、その時はその時、素直に老いを認めようとも思う。それにしても日本渚百景、自分はこの先いくつ見られるだろう。なんせこの旅はず
っと海岸線なのだ。自分はスピッツの「渚」を歌いながら歩いた。
再び国道229号線にぶつかって南下。途中の商店を一度通りすぎたが、思い直して引き返した。引き返して正解である。この先しばらく商店がなくなると言うここで飲酒、カップラーメン。お湯を沸かしてもらい食べている間中、店のお姉さんと話をしていた。昨日、自分を見かけたらしい。ここから先の情報をたくさん聞いていると、干しタラ2匹を剥いて食べさせてくれた。店を出る時にはおばあちゃんがグレープフルーツとワサビ柿ピーまでくれた。そして、神威(かむい)岬へ。
何故神威岬へ行ったかというと、だいぶ前から道路標識が神威岬まであと何kmとやけに神威岬を推すからで、そんなに推すならちょっと寄ってこうと思ったからだ。これも正解。行って正解。皆さんもぜひ一度行ってミソラシド。カムイというのはアイヌ語で神の意味らしい。その岬は確かに神の領域といった感じだった。面白いことにここにも義経伝説があったが、娘の名前がまた違う。18時にゲートを閉めるらしく係員のおじさんに呼び止められたのだけれど、自分は車でなく歩きだったので「じゃあ、ゲートは閉めて帰るから見終ったらゲート脇からでも出て。あと、ここはキャンプとか出来ないから。警察も夜見回りに来るし」とおじさんは言って帰っていった。誰もいない神威岬はさらに神々しさを増していた。次第に夕暮れ。係員のおっちゃんはああ言っていたものの、商店の情報では神威岬から先しばらく何もないと聞いていたから、岬駐車場にあった自販機裏で寝ることにした。屋根はないが、多少風は防げる。そこに寝転がってグレープフルーツの皮を剥いて丸ごと食べた。
時折、眠れ眠れと神の息吹。空は満天の星。自分は神の懐に抱かれて寝た。

天候
晴れ
気温
朝20℃ 昼25℃ 夜13℃
歩数
45397歩
累計691357歩
出費
コーラ・・150円
発泡酒・・211円
カップラーメン・・160円
計521円
累計93264円
食事
朝・・おにぎり×3、水、ウイダーインゼリー
10時・・コーラ
昼・・クッキー、水
15時・・発泡酒、カップラーメン、干しタラ×2
夕・・グレープフルーツ、ポテトチップス、水
道中・・水
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プロフィール

高沢 里詞

Author:高沢 里詞
埼玉県行田市出身
S57・12・7生
26歳♂
B型
パンクロッカー・詩人
行田秘湯の会会長
S・O’S(スーパーアウトドアーズ)部長
行田不毛の会会長
行田死語の会会長

注※どの会も新規会員募集は行っておりませんが、もしも会員になりたい方がいましたら密談でどうぞ。

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