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597日目 南部バイト22日目

ちょうど3年前、実家で家業であるところの建築仕事を中途半端に手伝っていた時、親が勝手に知人の建設会社へ、うちの息子を使ってやってくれと頼んでいて(きっと修行させるつもりだったのだろう)、自分は3年前の12月頭から旅に出るまで土方をやっていた。
その初出勤の日に親父から言われた一言が印象的で、今でもよく思い出すので書いておこうと思う。
一緒に朝飯を食べながら、親父は自分にこう言った。

「おい、先輩より仕事すんじゃねえぞ」

親父が何でこう言ったのか、自分はなんとなく分かったのだが、一応聞いてみた。

「何で?」

すると、親父はこう言った。

「今日、お前が一番下っ端で仕事に行って、先輩より仕事が出来たら、先輩の居所がなくなるだろ」

自分は実家にて、ある程度工具の使い方などを親父に教わっていたし、建築仕事に対する知識も素人よりはあった。親父はきっと、その知識が土方にも通用すると思っていたのだ。
だからきっと、この親父の言葉は裏っ返せば、お前は仕事が出来るのだから頑張ってこい、という応援にも受け取れるし、それ故、先輩を出し抜いた自分が先輩に嫌われ、職場で孤立してしまわないかと心配する親心であったのかもしれない。
それと併せて、初出勤の自分に仕事場での礼儀を説いてくれたのでもあろう。

現代は能力主義で、能力があれば先輩後輩関係なく上へ行く、若くても実力があればいい、惜しみなく能力を出せ、という風潮がある。
そういう向きに直面する度に、自分はこの親父の言葉を思い出すのだ。

先輩より仕事すんじゃねえぞ。先輩を立てろ。

自分はこの考え方こそ、親父の、そして日本人の美学なのだと思っている。慎ましい生き方というのだろうか。先人を立てる、いつまでもこの気持ちを忘れたくないな、と思うのだ。

まあ、土方の仕事はそんな親父の心配をよそに、未経験のことばかりで自分は失敗ばかりし、先輩には迷惑をかけてばかりだったのだけれども。
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comment

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分かる凄くよく分かる。若い時は先輩の顔ツブしては喜んでいたバカだから。いい親持ちましたね。

いえいえ、バカは僕です。
人の評価とか、いや、人が人を評価する、みたいなことも僕は基本的に受け付けないです。だから、僕は社会では不適格のバカでしょうね。
だから、逆に楽にも生きられますけど。
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プロフィール

高沢 里詞

Author:高沢 里詞
埼玉県行田市出身
S57・12・7生
26歳♂
B型
パンクロッカー・詩人
行田秘湯の会会長
S・O’S(スーパーアウトドアーズ)部長
行田不毛の会会長
行田死語の会会長

注※どの会も新規会員募集は行っておりませんが、もしも会員になりたい方がいましたら密談でどうぞ。

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